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地雷を踏んだらサヨウナラ/一ノ瀬泰造
平和ボケしている平凡な日本人の私は、遠い国で始まった戦争に胸を痛めつつ、普段どおりの生活にどこか罪悪感をもちながら、何もできずにいた。そんな時、積読からこの本が出てきた。今読むべき本だと思った。
美しい自然とともに生きてきた心の豊かな国の人々の生活に、戦争が当たり前になる悲しさ。どんな理由があっても、人の命の重さには代えられない。すごく当たり前のことだけど、実際に戦っているのは、人生を持った人だということ。ほんとに戦争はやめて。
フリーカメラマンとして、命知らずでシャッターを切り続けた一ノ瀬さん。少し前まで話していた人が、気づくと死体になって転がっている。夢中でシャッターを切る。写真を撮るという行為について、今一度、問いただされたような気持ちになった。写真になれば後世に残る。