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#11 言志四録 佐藤一斎 #読書感想文

佐藤 一斎(さとう いっさい、安永元年10月20日(1772年11月14日)- 安政6年9月24日(1859年10月19日))は、美濃国岩村藩出身の儒学者。
・濁った水もまた水であり、澄めば清水となる。カラ元気も元気のうちである。一転すれば正大な気になる。このカラ元気を正気にするには、ただ自分の私欲に克ち、正しい礼に変えることである。

濁った水に清水を一滴ずつ落とし込むといずれそれは清水に変わるだろう。だから日頃のどんな小さな行いでも何故するのか?何をするのか?どの様にするのか?などを常に気に留めておかなければならない。人生に無駄な時間なんて無いんだ。

少にして学べば則ち壮にして為すこと有り。
壮にして学べば則ち老いて衰えず。
老いて学べば則ち死して朽ちず。
(少年のときに学んでおけば、壮年になってから役に立ち、何事かを為すことができる。壮年のときに学んでおけば、老年になっても気力が衰えることはない。老年になっても学んでおけば、ますます見識も高くなり、社会に役立つこととなり、死んでからもその名は残る。)

人間は何事もやろうと思った時が一番若いという言葉はよく聞く。ただ反応は二手に分かれる。”やってみよう!”と行動するか、”もう年だから厳しいな”とあきらめるかだ。やるだけでOKというそこまでハードルを下げれば、行動ができそうだが、年を取ると色々な事を気にする。世間体だったり、今まで培ってきたものが崩れるのではないか、とか。だれも気にしてないのになと私は思う。またそこで失敗したとして、実際他人はそんなこと直ぐ忘れる。”やりたい事がある”それだけで素晴らしい発見なのに、勿体ないなと思う。別にやりたい事が上手くいかなくてもその時はしょうがない、だってそれが今自分が持っているすべてだから。ただ、やりたい事をやっている時に、あらたな事に気が付くことは往々にしてあり、それが自分の人生に彩りを添える。生きている以上常に現役だというマインドは必要だ。またそういう人生を歩みたい。

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