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#13 言志四録 佐藤一斎 #読書感想文

佐藤 一斎(さとう いっさい、安永元年10月20日(1772年11月14日)- 安政6年9月24日(1859年10月19日))は、美濃国岩村藩出身の儒学者。
・時々刻々と時間は移るが、つねに現在の時点に心を集中しておかねばならない。まだ来もしない将来を迎えることはできないし、過ぎ去った過去を追いかけても追いつかない。過去にこだわったり、来もしない未来に心を乱すのは、本心を忘れている状態である。

人間は今に対して意識的に生きなければならない。楽観主義者は意識的で悲観主義者は感情的だという言葉を聞いたことがある。まあでも、それは分かっているけど、うまく行かない時はどうすれば良いのか?色々ありそうが気もするが。ひとつは、全てのハードルを下げ必要最低限の生活をする方法があると思う。頑張らなくていいと心に決める。あとは、自分の行動を後悔しないこと。何があっても。結果はどうあれそれがその時の持っている力だったとあきらめる。或いは過ちを犯した場合は二度とそれを起こさない様に行動する。ある時誰かが言っていた、”人生は詩みたいたいなもので、起承転結は無い” という言葉を聞いた時に、私は腹落ちした。人生において完璧に満足できることなんて全くないんだと。足るを知り現在感謝をすることで幸せを得られ、そしてそれは今ここにある。

・世の中の人は誰もが、自分の部屋を掃除することは知っていても、自分の心を掃除すること知らない。悪を除いて善行に移るときは、少しも悪を残さず、過ちを改めるときは、わずかな過ちも残さない。このように自分の心の掃除をしようと思っているが、なかなかできずにいる。

何故心は汚れるのか?汚れとは何か?負の感情、美しくない感情、邪悪な感情。何故その感情が生まれるのか?何があっても今の環境を維持しようとする感情。それも1つあると思う。ホモサピエンスが狩猟採集の移動する生活から農耕牧畜になり定住する生活になってから、その環境を維持しようとして人間の争いごとが増えたといわれる。なるほど。人間にとって環境というものがどれだけ重要でそれに影響されるものなのかが分かる。今できる事は自分の環境を整えることだ。自分の外側と内側両方に気をつける事が重要だ。物事に振り回されず安寧に落ち着いた、日々幸せを感じる毎日を人生を過ごしたい。まずは心整理整頓から始めよう!



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