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いろんなことに手を出しちゃう人が仕事をうまくやる方法

興味の幅が広くて、次々に新しいことに手を出してしまう人っていますよね。私がそうです。

もしかしたら、この記事を読んでいるあなたもそうかもしれません。そういう人は「何をやっても中途半端」「ちゃんとした仕事にできない」って悩むことがあるんじゃないでしょうか。特に、キャリアが浅い状態で手に職をつけたい人の場合は、いろんなものに手を付けて途中で挫折してしまって、色々手を付けたはいいもののなんにも一人前になれない・・・という人、いるのではないかと思います。

この記事では、多動性=多動力を持つ人がどんな風に働けばいいか、僕の経験を元にお話しします。


道のりが遠いと思って別のことに逃げてない?

まず、前提としていろんなことに興味があるのは悪いことじゃないです。でも、その特性が原因で「これも極められないからやめちゃおう」とか「こっちの方が向いてるかも」って感じで、次々と新しいことに手を出してしまうの、もしかしてやってないでしょうか?

特に悩ましいのが、たとえばウェブ制作の勉強を始めたけど「コーディング?WordPress...?いっぱいあって最後まで作るのはまだまだ難しいやん・・・モチベ下がってきたし別のことはじめてみよ」と感じて別のことに手を出してしまうケース。

「これぐらいできないと仕事にならない」と思い込む

こういう人は「このくらいは完璧にできるようじゃないと仕事は受けられない」と思う、多動症と完璧主義を併発しているタイプなんじゃないかと思います。ウェブ制作なら一から十まで完璧に作れなきゃダメとか、動画制作ならAfterEffect使いこなさないとだめ、とか。

でも、仕事って「完成度が高いものを作る」ことが全てじゃないんです。


2. 完璧じゃなくていい

例えば、ウェブサイトを作る仕事を考えてみましょう。一からフルリニューアルするような大仕事って、何年かに一度あるかどうかなんです。それよりも、普段の「記事を更新する」「問い合わせが増える工夫をする」みたいな小さな仕事の積み重ねが、デジタルマーケティングの分野では重要だったりします。仕事の割合でいうと1:19くらいです。

この道のりって、クオリティが求められるフェーズももちろんありますが、とにかく「まぁ普通というか最低限」くらいのものでいいから、とにかくいろいろ検証したいフェーズも多くあります。というか感覚的に世の中小企業さんのほとんどはこの「最低限」のクオリティで検証する段階で、成果が見えなかったり改善策が思いつかなくなったり、いろんな手間がかけられなくなって力尽きてしまいます。

まとめると、多くのフェーズでクライアントワークでお客さんが本当に求めているのは、「細かいところで気を利かせて手を動かしてくれて助けてくれる人」です。一から完璧な成果物を作り上げられることよりも、目の前にある小さな困りごとを取り除くことの方が喜ばれることが多いんです。

たとえば、HTMLのページ作成をコピペするだけ、CMSでちゃんとした体裁の記事を書くだけでも結構難しく負担になっている企業担当者の人は多くいます。しかし、200時間くらいHTML/CSS学んでいれば既存のレイアウトをコピーして別のページをつくるくらいはなんなくできるでしょうし、そのくらいパソコンさわっていればCMSの記事更新なんてお手の物。

こうやって小さいところで「私やっちゃいますよ」といって動いてくれると、フットワークがだんだん軽くなってきて色々検証できる状況も整ってきます。「次はこのページ変えたらどうなるかな?」と試してくれるようになれば、簡単な仕事だとしても継続的に依頼されることが増えてきます。


3. 多動力は武器になる

このとき、この厄介な「いろんなことに手を出しちゃう」多動性、実はポジティブに働くことが多いんじゃないかと思っています。いろんなことに手を出しちゃう人は、逆に言うと「いろんなことに興味を持ちやすい」人でもあります。「なんでも調べて、ちょっとやってみる」とか、「うまくいくかわからないけど試してみる」といったことの特性が高い可能性があります。

それを最大限いかしたい。でも一方で、普通の仕事の仕方で中途半端な成果物を出してしまうと、「あの人なんかあんまりクオリティ高くないね」で終わってしまいます。

だからこそ、この特性を仕事に活かすには、次のポイントを意識してみてください:

4.期待値を超えるクイックレスポンスと期待値コントロール

それは、期待値を超えるクイックレスポンスと期待値コントロールです。多動の人が意識すべきはもうこれだけと行っても過言じゃないかも知れない。いや、それは言い過ぎか。でもこれをできると、「なんにも極められない中途半端人間」が「最高速度でどんな仕事もいい感じにしてくれるスーパー便利自在」に変身できます。

圧倒的に素早い初動

お客さんから「これお願いしたい」と言われたら、合計1週間くらいかかる作業としても、1日か2日、なんならその日のうちに試作品やアウトラインを出すようにしてみましょう。圧倒的な速度でものが返ってくることで、お客さんとしてはスケジュールの心配をしなくていいし、早い段階から発注意図と制作物の品質をすり合わせできるようになるので、めちゃくちゃ仕事がしやすくなります。

期待値コントロールをしておく

とはいえ、闇雲に出すと、「スピード早いのはいいけどクオリティ低いんだよな・・・何回もやり取りしないといけないの大変だし」となります。なので「まず数日のうちにざっとアウトラインまとめるので、そのおおまかな流れに違和感ないかチェックしてください」とか「今完成度60点くらいなんですけど、作り込みは置いといて構成とか出したい雰囲気が一致してるか確認してください」みたいなことをきちんと前置きしておくことで、成果物の認識をあわせていきます。あるいは自分自身の能力がギリギリかも・・・というときは「自分正直ここまでは経験値あるんですが、この部分未経験なのでちょっともしかしたら時間少しもらうかもしれません・・・」というふうに伝えておいて少し時間がオーバーしてもお客さんがあらかじめ想定できるようにしておくのも重要です。

5. 求められる品質に応じて技術を磨く

最初の「何にでも手をつけがち」みたいな話はどこ行ったんだ?と思う方がいるかもしれません。でも個人的に必要だと思うのは「困ったときにはあいつに頼むとなんとかしてくれそう」って思ってもらうことです。そうなるとフェーズが進むに従い必然的に要求される仕事の水準が上がっていくので、そこで技術を必要駆動で磨いていけばいいと思っています。


6. 地域で仕事をするなら長く続けられる形を

特に地方や小規模のビジネスでは、仕事も多くなく単価も安いので、単発の案件だけもらって食べていくのは難しいことが多いです。だからこそ「長く付き合えるお客さん」を作ることが大事だと私は考えています。「この人に頼むと必要なタイミングまでに必要なクオリティのものが完成する」と思ってもらえる関係を築いていくことがそのために必要ですが、色々手を出しちゃう多動型のタイプはその短期決戦型のモチベーションと機動力を活かして、うまく立ち回るときっとうまくいくと思います。

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