驚くべき、眞境名正憲先生の言葉
5/29の琉球新報に驚くべき記事が載っていた。
組踊上演300年の座談会の記事で、伝統組踊保存会会長の眞境名正憲先生のお言葉に、「(保存会は)事務作業の専属の人も雇えず、保持者が担っている状況だ」という一文。
確かに前々から国立劇場おきなわをはじめ琉球芸能関係のチケット代は安いと思っていました。
能 や 狂言 の公演を1回我慢すれば、2、3回、組踊を聴くことができてしまうほどの値段。
じゃあ値上げすればいいかというと、そんなに簡単ではないようである。
聞いた話で調べた訳ではないが、昔は無料で琉球芸能を楽しむことが当たり前だったらしい。
ということは、今の値段でも高いと感じる方もいるであろう。
でも、出演者の多さからすると、チケット代があまりにも安い。
あれでは満員御礼であっても、出演者やスタッフの実入りは単純計算してみるとかなり少ない。
沖縄では、それだけ琉球芸能が日常生活に溶け込んでいて、あまりにも日常的に琉球芸能に触れる機会が多いのであろう。
だから日常的なものにお金をわざわざ払って見に行くことがないのかもしれませんね。
だがしかし、組踊 も 琉球舞踊 も、芸術性は高いし、様式性も兼ね備えている。
もっともっと、認められていいはずである。
県内の公演では、これから志す人たちのためにも学生割引を設けて、学生以外の方は少し値上げをし、県外公演では能楽ほどの金額にしてもいいと思う。
これから400年、500年と続いていって欲しいので、後世に残すためにも、価値あるものであって欲しい。