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5歳のお兄ちゃんに教えてもらった仕事で大切にしたいこと
あけましておめでとうございます。
今年もアミーゴをどうぞよろしくお願いいたします。
さて年始から全国各地で想い出創りに励んでいます。
今年の年始は暖かかったこともあり、多くの観光客でにぎわいを見せました。
お正月とあるキャラクターテーマパークでのエピソードです。
私は写真の販売をしていました。
「写真と撮影したデータもついてるんですね。データはお爺ちゃんにも送れるしね。じゃあ、それ一つくださーい」
4人家族でワイワイと楽しそうなお母さん。
みんな揃っていい笑顔で、ポーズまでとってくれてすごく素敵な家族写真でした。御礼を伝えながら写真をショッパーにいれ、お会計に移ろうとした時のこと。
「本当にいいのね……、あなたのお年玉だからね」
お母さんが5歳くらいのお兄ちゃんに真剣な表情で話しかけています。
えっ、えっ、そういうこと?!一瞬、自分の耳を疑いました。
本気か冗談かもわかりませんでした。
気になった私はお兄ちゃんに聞いてみました。
「家族の想い出の記念写真をお兄ちゃんが買ってくれるの?」
するとお兄いちゃんは、にーーーっと嬉しそうな表情で首を大きく縦に振り
「うん!」
と元気よく応えてくれました。
「自分でどうしても買いたいってこの子が言うんです」とお母さん。
お兄ちゃんのその気持ちが嬉しくて嬉しくて。
「お家にずっと飾ってね、本当にありがとう。こんなに嬉しいことはないよ」感謝の気持ちを精一杯、お兄ちゃんに伝えました。
写真がはいったショッパーをお兄ちゃんの小さな手に渡します。
少し頬を赤くするお兄ちゃん。
嬉しそうに小さな声で「ありがとう」と伝えてくれました。
元旦に突然、能登を襲った大地震。
私たちになにかできることはないだろうか?ずっと頭のどこかで考えながら仕事をしていましたが、5歳のお兄ちゃんが私に教えてくれました。
今、私たちができること。
それは今、この瞬間の価値や日常の大切さをお客さまに写真を通して伝えていくこと。原点に立ち返り、目の前のお客さまを大切に想い出創りに日々、励んでいくことです。
大切なことを改めて思い出させてくれたお兄ちゃん、ありがとう。
地震で被害にあわれた方が、一人でもご無事でありますように。
そして1日も早く平穏な日常が戻ることを願っています。