突然はなしだしたSiri
仙台にある水族館でのエピソードです。
その日は、GWの中日。私たちの予想をはるかに上回るお客さまでした。
しかもスタッフィングミスでマイナス1名の人員。みんなで協力しながら必死でなんとか現場を回していました。
記念写真の需要も多く、常に4、5組のお客さまがお待ちになるような状況でした。
こういう時こそ頼りになるアミーゴたち。
「何とかなりますよ。任せてください!」
「休憩時間ずらしてもらってもいいですよ」
「私がフォローに入ります!」
ほぼアイコンタクトだけで、円滑にまわるチーム。撮影~販売と流れるようなチームワークで、次々と想い出を創っていきます。
一年で一番の繁忙日にこんなミスをしてしまったことが悔やまれました。同時にこの状況さえも楽しんで乗り越えようとしてくれるアミーゴを見て頼もしく感じました。
お客さまも落ち着いてきた夕方16時頃。
「みんなのおかげで何とか乗り越えることができたよ。ありがとう」
「本当に疲れましたよ、お休みになった〇〇さんの顔が思い浮かびました」
「何とかまわってよかったですね。疲れた……」
アミーゴの頑張りを労っていると、撮影希望のお客さまがやってきました。
気持ちを切り替えてアミーゴが元気よく撮影します。
「ギュ―ッとお寄りいただいて笑顔でお願いします!はいポーズ!」
パシャ!パシャ!
「とてもいい感じに撮れました!バッチリです!」
アミーゴの案内にお客さまがほっとした表情を浮かべ訪れた沈黙の瞬間……どこからか聞いたことのある電子音が聞こえてきました。
「すみません、何を言っているのかよくわかりません……」
お客さまもアミーゴも目がテンになりました。
なんとカメラマンの腕につけていたアップルウォッチのSiriが勝手に話し始めたのです。まぁ怖い!
「何だか訳のわからないことになってしまい申し訳ありません……」
お客さまに伝えると
「いったい何に反応したんでしょうね」と大爆笑!
アミーゴもお客さまにつられフォトスポットに笑顔が溢れました。
「それにしてもなぜSiriは、勝手に話したのでしょうね?」
「あっ!わかった。きっとお兄さんのバッチリ(Siri)に反応したんだと思います」
アミーゴ一同 👍 👍 👍
お客さまの見事な推理に脱帽です。また大きな笑い声が水族館に響き渡りました。今日の疲れが吹き飛ぶ楽しいひとときでした。
また撮影中にSiriが勝手に話しだしたらと思うと……うふふ。
仕事の楽しみがまた増えました。