人生を変えた一眼レフ
今日は、私たちの会社では「あるある」な話をひとつご紹介します。
「いやー、ついに買っちゃいましたよ。一眼レフカメラ」
一眼レフカメラは高級品、決して安い買い物ではありません。それでも私たちの会社のスタッフは、仕事でカメラを触らない日はないというのに、プライベートで使うマイ一眼をついつい欲しくなってしまいます。
スマートフォンでも写真は撮れますし、デジタルカメラなら1~2万で買えます。
ですが一眼レフカメラには、一眼レフカメラにしかない世界があるのです。
私の身近ではこんな人がいました。
カメラは全くの未経験、車の免許費用を稼ぐために、文教スタヂオへアルバイトに来た大学生。入社当初は構え方にすら四苦八苦していた彼ですが、多彩な表現ができるカメラの奥深さを知ってその世界にドハマり。
「カメラって、面白いですね!」
子供のように目をキラキラさせながら、翌年には免許より先に一眼レフカメラを購入していました。休みのたびに三脚を持って山や川へ撮影に行きます。車がないので移動はバス、電車、徒歩。交通費が底をついた時には、おじいちゃんに頼み込んで車を出してもらいます。
山で湖を撮った時には、湖面のさざ波がおさまる瞬間を捉えるため風が止むのを丸一日待ち続けました。早く帰ろうと急かすおじいちゃんをなだめながら。
うまく撮れた写真がたまってきたら、インスタグラムを始めて写真をアップ。他カメラマンの写真も刺激になるし、今ではフォロワーも、同じ趣味の仲間もたくさん増えたそうです。
彼は一眼レフカメラに出会って人生が変わったといいます。それだけの強い魅力がカメラにはあります。
文教スタヂオを通してカメラと出会い、そんな彼の人生を変えたきっかけに少しでも携われたのなら、私にとってもそれは嬉しいことだと感じます。
「いやー、ついに買っちゃいましたよ。一眼レフカメラ」
そんな話を聞くたびに、
「あっ、ここにも…」
人生を変えたであろうカメラとの出会いを想像し、私はついつい微笑んでしまいます。
想い出を創る側のスタッフも、カメラによってまた想い出を創られているということですね。
私たちの会社から無くなって欲しくない「あるある」のお話でした。