コンビニ人間

一言で言うと、すごく面白かった。

面白かったけど、エンターテインメントとしてハッピーな面白さではなく

「興味深い」の方の面白さ。

主人公の無機質な性格が、一部自分と一致していることもあり

心を痛めながら読み進めた。

大なり小なり人はこういう「人間っぽくない」部分を持っていて

その大小で「変」かどうか決まってしまうのかなと思ったり・・・

主人公の妹や両親の気持ちを考えたときや、物語の終わり方にも

終始傷心・・・。

男の人も、一時的に主人公をかばった際に

周りの求める人間を演じられていて、

「今までそうやって頑張ってきたんだろうな」と思ったり。

さておき主人公はコンビニのフランチャイズオーナーをすれば

すごく優秀な「社会人」になれると思うんだけど、

周りの人はアドバイスしなかったのだろうか。