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【30歳女】会社員と起業と挫折。
※この記事は無料で読めます
私は起業するまで、大した苦労もせず、ぬくぬくと育ってきた人間だったので(親に感謝)、起業してから挫折を沢山経験しました。
私は新卒で製薬会社に就職し、約5年間会社員をした後に、会社を立てて独立をしました。
起業ストーリーはこちら ↓
世の中、甘くないな。
辛いな。
会社員のほうが向いていたな。
迷子になったな。
と、何度も思いました。
今も思う時はあります。
そんな私の起業時の挫折エピソードと、そこからの這い上がった過去についてご紹介します。
起業の“仕方”はめっっちゃ大事。
参考にしてね ↓
”挫折”とは
冒頭にも書きましたが、私は明らかな温室育ちなので、起業という荒れ野に出るべき人間だったのか?と言われると、NOだと思います。
雇われの身で、半透明の笑顔と真面目の仮面被って、邪魔にならない程度の窓際族ポジションを取るのに向いています。(そういう演技とポジション取りと微調整はできるタイプ)
だから、自分が育ってきた延長線の環境で、会社の中でぬくぬくやってるのが、1番安定だったのかなと、思います。(会社には迷惑だけどね。大企業だったから。)
でも今は、自分の人生、なるべくして”起業”が私にやって来たのかな、とも思っています。
挫折って、人を温かくするんですよね。
”人の痛み”が理解できるようになるから。
そんな私の心境が変わった、挫折エピソードを紹介します。
収入0の東京生活。
私は関西出身で、就職の配属も関西だったので、会社員を辞めたタイミングで東京に来ました。
東京には縁もゆかりもないけど、人が多いから、チャンスも多いかなと思って。(安直)
大学の友達は東京にもいるけど、遊びに来たわけではないし、仕事上の知り合いは、ほんの数名。
当時26歳。
特に守る家族も仕事も無いので、身一つで都内でマンションを借りて、事務所兼家で仕事を始めました。
当時はWEBマーケティングの講師業をしていたので、一応継続収入はある状態で来たのですが、悲劇は突然。
その講師業が終わったんですね~~~
え~~~…。
東京に来て、3カ月くらい。知り合いの社長さんのところで依頼を頂いていたのですが、そのビジネスを畳むことになり、私も終了。
そこから収入0の、不安定生活が始まりました。
想像してみてください。
収入予定0、東京、独り身生活。
WEB講師しながら、FP業もしていたのですがFPはフルコミなので、収入としては不安定。東京の人間関係構築中で、都会の人間関係に疲弊中。
(それくらい普通と思う先輩の方々もいらっしゃるかもしれませんが…)会社員で年収600万円くらい貰って、ぬくぬく育ってきた女が、東京でひとりぼっち。
振り返ると、見立てが甘いというのは間違いないのですが(笑)自分の娘がこれだったら、まあまあ心配。
当時は、早速正念場!と思ってました。
ニート爆誕。
やっぱり、起業する時の1番の心配事って「お金」だと思います。
会社員はとりあえず、毎月お金が貰えます。継続的に収入があるというのは、人間にとって強い”安心感”です。収入が少ないから起業をする…という方も多いと思うのですが、0と1は全然違う。
私は1人身だったので、なんとかなりましたが、ほんとに舐めたらダメ。
全然違う!!!
まず、「お金が無い」という状態になると、IQが下がります。
たまにSNSで「退路を断て」というのを見ますが、私は反対派。
収入が安定しているから、思考が柔軟に、相手にも良いものを提案できる。お金に困ってる時は、相手を$マークに見てしまうから、良い提案もくそもないんですよね。
※みんなも起業する時は、継続収入がちゃんとある状態で起業してね。貯金は3年分くらいあると安心(予想外の出費も何かと結構ある。)
では、そこから、私がどうしたかと言うと、
「自分の育成」を始めました。
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来る話には基本、乗るようにしました。(ちゃんと判断はするけど。)
数少ない東京の知り合いと会って、話して、困っている事柄を察して、お金になるかは取り敢えず置いておいて、全部応えて、「こんなExcel作れない?」(簡単)というしょーもない依頼にも対応したりして、”こいつ使えるな!”と、まず思ってもらえる自分でいることを意識しました。
これを出来る限り、全員に。with愛嬌で。
(ネットワークの勧誘は、来たら断る。ニガテ)
その中には、メルカリの発送を手伝ってご飯をご馳走してもらったり、セミナーの司会をしたり、色々ありました。お金になったのもあるし、ならなかったのも沢山あります。
でも、そんなことを数か月しているうちに、知り合いが増えて、ちゃんと仕事を振ってもらえるようになったり、「こんなサービスがあれば面白いのでは?」と思いつくくらい、自分の思考も鍛えられました。
今思えば、”まっさら”だったのが、
良かったと思います。
経験も、思考も。ある意味、無知で無能で、真っ白なキャンパスだったので、そこで私は色んな色があることを知り、自分で絵を描き始めました。
その中で、見つけたのが今やっているWordpressでホームページやLP制作をしているWEBメディア事業で、今は4年目になります。
手探りでも「がむしゃらにやる」と、何かが変わる。そんな感覚がありました。
「上手く行かない時」に逃げない
結局、収入が安定したのは、それから数年後でした。
その後も、何回も何十回も経済的にぎりぎりの時もあり、「就職しようかな」「アルバイトしようかな」と、その度に思いました。
もしかしたら今、これを読んでくださっている方の中に、そう思っている方もいるかもしれません。
でも、私は踏ん張りました。
理由は、(就職がアルバイトが悪いと言いたいわけではなく)「就職」や「アルバイト」は、自分の時間を切り売りして対価を得る、働き方だと分かっていたからです。
でも、私は「自分で自分の時給を発生させたり、上げる方法」を見つけないと根本は解決はしないと思っていたので、なんとか踏ん張りました。
その時は時給が0でも、安くても。後から自分の時給が上がるための思考と働き方を身に付けないと思い、とにかく必死でした。
将来が不安で寝れない夜も、
泣く夜もありました。
とにかく漠然と不安でした。
でも、雇用されたくないから、起業したのよね?
じゃあ、やりなさいよ。
起業の道を選んだのは、あなたでしょう?
じゃあ、責任持ちなさいよ。
そうやって、自分で奮い立たせて、騙し騙し頑張って、私は起業しました。
今はどこも人手不足。雇用されるのは、簡単。
根性ない人は勝手に辞めていきます。
やっぱりどこの世界でも「辞めなければば残る」方程式は、ある。精神論は私も好きじゃないけど、方程式は確実にある。
こうやって思い出すと、4年の間にいろんな経験をしました。育ててもらった環境で生き続けていたら、存在しなかった今の自分がいると、思います。
今も、私はまだまだ何かの途中で、現実は上手く行かないことも多くて。勝手に人と自分をくらべて苦しんだり、悲しんだりすることもあります。
でも、そんな自分も自分で、ダメな自分も仕方なくて、今は将来役に立つ経験をしている途中なんだ、と思えるくらいにはなりました。
「挫折経験が無い人は、弱い」
これは、今私の周りにいる経営者の方が全員口をそろえて言っている言葉です。
挫折を感じた時、そこで踏ん張るかが、自分が主役の「人生のストーリー」の分岐点だと思います。
挫折って悪くないな、と思い始めると、景色が変わるチャンスかもしれません。
そして、挫折経験がある人は、強くて優しい大きいです。
私もぬくぬくしていた時は、人間として、人の痛みとか、悲しみとかをちゃんと理解できる人ではなかったと思います。多分今もできてないのですが(笑)、それでも前より少しはマシになったかなと、思います。
あなたが出会う「挫折」には、あなたへの意味があって、乗り越えると、人生の糧になる経験になります。
私は「そんな甘っちょろい考えで生きるなよ!」というメッセージを、"起業"というきっかけから、貰ったと思っています。
少しでもこのnoteが、参考になれば幸いです。
♡