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しょうせつのようななにか

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ものがたりのような、えんきょくてきなじこしょうかいのような
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#小説

ショート・ショート

次の五月の文学フリマにも寄稿をするつもりなのですがその締切が二月末で、ん? 意外と悠長に構えていられないのでは??? となっております。
小説を書くというのは産みの苦しみで、いざ筆を執っても書き始められるものではなく、noteに書き出し部分を思いついたときに書き散らかしているのですが、その先が思い浮かばずに宙ぶらりんになることがよくあります。
そんないつか小説になるやもわからぬ幼虫たち、サナギたち

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歩幅から彼の匂いがする

彼氏と別れた。彼から別れを告げられた。小さな言い合いこそあれど、話し合いをして解決出来ていて順調な交際だと感じていた。もうすぐ付き合って4年ほどになるからとっくにセックスはなくなっていたのだが、2人ともそれほど性に重きを置くタイプではないと思っていたので、それを深刻に捉えてはいなかった。しかし、そこに少し齟齬があったらしい。5個上だが、まだ20代後半の彼は歳相応の性欲を持て余していたのだ。積もった

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『青に揺蕩うは十七歳』

『青に揺蕩うは十七歳』

最近ちょうど長かった片想いがちゃんと終わった
中高生の恋愛にしては長かったんじゃないかなぁと思う
中3の冬から高3の夏の終わりくらいまでだからだいたい3年間だ

けれど、喧嘩をして嫌いになったとかフラれたとかでもない
ふんわりと好きな気持ちにフェイドアウトしてもらっただけだから、まだきっと彼への気持ちは残っている

このふわふわとした恋情がいつか消えるか、と聞かれたら多分そんなことはないんだろうな

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