おもち¹²³
日常#○なんて読む気になれねぇよという方向け
ものがたりのような、えんきょくてきなじこしょうかいのような
日常#○なんて読む気になれねぇよという人向けにマガジンを作りました 初めての方はそちらからどうぞ
おばあちゃんから極度のドライアイを隔世遺伝で受け継いでいるために目がカピカピ 電車の中で目薬をさすと、目の前の人に鼻の穴を見せつけることになって気まずいが、目が可愛いて仕方ないのでぴちゃり、ぼくのチャームポイントは二重です 目薬の容器から自分の目に落ちるまでの雫は時速幾10キロで横に移動しているの、なんかおもしろい なんなら今これを書いている自分も座った形のまま高速で水平移動をしているの、なんかおもしろい 右隣りの主婦ふたりが旦那の愚痴大会をはじめた 息子の塾の冬期講習の内
自分の家から彼氏が仕事に出かけていった。 それまで一緒にいた人を家から見送るというのは少々慣れない。扉一枚を挟んだだけで、それまで自分だけのためでなかった時間が、途端に自分だけのものになってしまう、その突然さに胸を突き押されるようで。そのまま何かをしなくては行けないような焦燥感に押されて、しばらくゲームをしていたらスマホが鳴った。LINEの通知だった 東京に進学した高校の友だちとのグループLINEで、名古屋に住んでいる同級生が東京に来たので泊めていたんだけど、台風の影響でその
一日のうちに書ける活字の量には天井があって、それをセーブするためにしばらくnoteを書くのをやめていた。 一個前の日記は一ヶ月くらい前に書いて放置していたものだった。自分の中で文章にしたいと思う出来事の消費期限は一ヶ月ないくらいなので、一ヶ月ぶりに見た書きかけの原稿は大層味気なくパサパサに乾いていたので、興味を失って、とりあえず投稿をした。 とりあえず投稿をしたせいでいつも末尾につける「また書きます」も忘れてしまっていたみたいだ。 これからも多分のそのそと書き続けると思う。
誰かに教えてもらった失恋の曲、だったり誰かが口ずさんでいた失恋の曲のなかで気に入ったものを聞いていると、その人と長い時間、まるで小さな子どもが夏祭りの屋台で買ってもらった、自分の背丈の半分ほどもありそうなわたがしをちいさくちいさく食べるように、丁寧に恋をしていたような感覚に陥ることがある その失恋の曲を好きな気持ちがそれを好きだといったひとを恋慕する気持ちのようにすりかわってしまう 夏のじめじめしている夜道を歩くときに聞くと決めている、そうした曲があってそのたびにその曲を教え
久しぶりにマンガを買った おとなになったなぁ、というか自分でお金を稼ぐようになったんだなぁと初めて顕著に感じたのはマンガをシリーズまるごとまとめて思いつきに買ったときで、今回もそれをした 連載中のマンガを新刊を待ちながら追うのは苦手なので、基本的に完結したものしか買わない、チェンソーマンも最高に面白かったが、一期が終わってからのその後は待ち遠しさで辛くなってしまうのが目に見えているから買っていない ワンピースとかヒロアカとか呪術廻戦とか読みたいから早く完結してほしい 「違国日
期末レポートが煮詰まって、叩くというほどに勢いもなかったキーボードを打つ手がとうとう止まってしまったので、甘いものを求めて冷蔵庫を開く 追熟をさせようとおいてある桃を手にとって匂いを嗅ぐと、まだ青いようだ マンションのオーナーがいい人で、その親戚の農家が規格外品をマンションの人たちにと送ってくれているそうで、たまにエントランスにひとりひとつまで、と果物や野菜がおいてある アナルセックスにおけるウケのメタファーとなってしまっている桃をかわいそうに思いながら冷蔵庫にもどすと、ステ
傘を忘れた 忘れた、というのは若干正しくなくて、予報ではずっと晴れだったから積極的に置いてきたのだが、はやり梅の雨の頃は小さい折りたたみ傘を携帯するべきかもしれない 雨とつく単語には好きな言葉がおおい 梅雨や時雨や雨足や驟雨など、最初に名付けた人はどんな人なんだろう 雨の強さを雨足と表現した人はきっと雨に濡れて歩くのが似合う人に違いない 晴雨両用のシンプルな折りたたみ傘がほしい 雨足はさほどつよくない、ゲリラちょい雨って感じ 降り始めの埃くさい小雨が髪をくしけずる 図らずとも
晴れ間が続く夏に栞を挟むような、小休止のぬるい曇りの日は中学校の体育の水泳を思い出す 記憶のなかのプールサイドの太陽にはなんだか匂いがあるような気がしていて、あれはなんだかオレンジ色の匂いがして、水色とよく絡んで、しゃかしゃかと音のなりそうな夏だ 曇りの日はすべてが灰色でのっぺりしていて太陽のありがたみをよくよく感じた 嫌いだったなぁ、水泳、寒いし 泳ぐのは好きだったんだけど、その寒さと脚の毛と華奢な体がとてもコンプレックスで人前でそれが分かる格好をしたくなかった 体育でも長
渋谷で試験を受けるバイトをするために電車に乗っている 対象は確か大学生だけであったから渋谷にいそうな大学生の格好をしている 要するに半袖のTシャツに長ズボン、スニーカーをはいてイヤホンをしてスカしながら歩くということである ヘッドホンをしていれば尚よしであるが、丸顔の自分がヘッドホンをするとシルエットがカレーパンマンのようになってしまうので、断念 世の中の大学生らしい大学生の格好をしている人は暑くないんだろうか、汗腺が死んでいるのだろうか こんな気候で長ズボン、襟足の長い髪型
日常という題で書いていますが、という書き出しはおそらく二回目なのですが、前回は非日常を体験したときのことを書きました。今回はマジで何もねぇな、とりあえず指を動かすかと見切り発車で書き始めました。自分の日常にそうそう特筆することもなく、何かねぇかなぁ〜〜〜と常に待っているのですが、五月病大学三年生のルーティン化された生活に何かあるわけもなく、もはや収集のつかなくなった就活関係のメールの通知を慣れた指先で右から左へ、左から右へと吹き飛ばしています、どっどどどどうどどどう ハリがあ
良い小説に出会った 出会ったというよりもほとんど出会ってしまったというほどに良かった 友人と呼ぶには差し出がましい関係性、しかし、当人に知り合いと呼んでいるとは知られてしまっては少し気まずい、さみしいくらいには友人という関係性のひとがTwitter(Xとは呼ばない。しかし、3、4年前頃のただ他愛もないことを呟いていたあれをTwitterと呼ぶのなら、今はもうTwitterなど存在せず、たしかにXなのかもしれない)に小説をあげていて、それを読んだ どうしてこれがもっと評価されて
おそとポカめきて 夏来たるらし すなわち死 夏がくる 本当に嫌、出不精に拍車がかかってしまう 暑さが嫌というよりも汗をかくことが嫌 白Tしか着られない 本当は鮮やかな色の服とか着たいのに背中と頭によく汗をかくせいで色が変わってしまう 夏はリュックも背負えなくて手提げだし、キャップを被ると髪が水泳の後みたいになるから被れないし、日焼け止めを塗らないといけないし、じめじめしてるし、あなたしかいないし 夏がきて、体温と外気温との差が縮まっていって、あの豆腐のような生あたたかい厚み
名古屋に帰省してからずっとお腹を下しているからきっと名古屋の雨や空気には下剤が溶け込んでいる 名古屋はきっとバリウケへの登竜門にふさわしく、自分はそこに敗れてしまった バリウケよ さようなら。悲しみよ こんにちは。 愛知県はつめたい、フィロソフィーはつめたい 都会と田舎が中途半端に混ざりあっていて、気持ちが悪い。明るいところさえ薄暗い、暗いところは黒くもやがかっている きっと地元には帰らないだろうなとおもう ゲイのあいだでちょくちょく見かけるこの質問はたぶんカミングアウトが憚
食パンを買うときは何があろうと4枚切り、4枚切りがなければ食パンを買わない、5枚切りを買う人間などは3枚切りにされて、足して2で割れば4枚切りになってちょうどいいな……(?)と思うほどには4枚切り過激派なのですが、4枚切りと5枚切りで一枚の厚さって1斤の20分の1しか変わらないことをふしぎに感じています 20分の1であんなに満足感が変わるものですか 5枚切りは本当に薄っぺらく、しょうもなく感じるし、4枚切りは良い食パンを食べているような気がする 食パンの食ってなんなんですか
2月21日の日記です 2月の29日までに出してれば27ヶ月連続投稿だったらしくて、それが途切れてしまったのがすこし惜しい まぁこれくらいの温度で続けるくらいが無理がなくていいよね 大江戸線から地上に登るとき、ここがもしアビスだったら俺は今ごろミーティだなと思う 乗り鉄というほどではないが、電車に乗っている時間と車窓の景色が好きで、しかし地下鉄は外がずっと真っ暗がゆえに隣合う人のえぐみが強調されてしまってざんねんだなと思う Zepp DiverCityに向かうためにりんかい