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今月の絵本

毎月、自分の本棚の一等地に、「今月の絵本」を選んで飾っている。誰に見せるわけでもない。

「今月の絵本」ということにしているが、毎月1日に変えるなど決まりはなく、なんとなくそろそろ変えようかな…と言う、ゆるい感じだ。

1か月近く『ぐりとぐら』を飾っていた。『ぐりとぐら』も、春の訪れを感じ始めて飾った気がするが、飽きてしまった。

さらに春っぽい絵本にしようと飾ったのが、『キャベツくん』。キャベツくんは、たぶん春キャベツではなく、普通のキャベツだと思う。性格からしても、きっとそうだ。

わたしは、この絵本を描いている長新太さんが大好きだ。好きな人には会いたくなる。それは、アートも文学も音楽も一緒。直接会える人には、会いたい。

でも、長新太さんにはもう会えない。

「ナンセンスの神様」と言われているが、描いているのは、ナンセンスだけではない。生活に密着した普通の絵本も描いている。

ナンセンス絵本は、勘違いされやすい。現実ではあり得ない設定だけど、話はまとまっている。何となく本屋さんで、「ナンセンスっぽいな…」と思う絵本を見つけても、手に取る気がしない。

それは、きっと長新太さんに出会ってしまったから。キャベツくんに心をつかまれ続けているからだと思う。

『キャベツくん』 長新太 文・絵
文研出版

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