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恋する農耕接触

濃厚ではなく農耕に恋する。
土に触れる、草に触れる、花に触れる。
農耕接触。
人と人が手を貸し手を取り、助け合う。

畑の上にはコロナはいない。

そんな気がする。農耕接触。


私が住む長野県は4月12日現在で29例目の感染者が出ました。都会の密集地に比べるとまだまだ少ない件数ですが、じわじわと押し寄せてきています。

流行語大賞を狙えそうな「3密」の密閉、密集、密接。新型コロナウイルス感染症の予防を巡り、政府や自治体はこれら三つの「密」を避けてほしい、と繰り返し呼び掛けている。「換気の悪い密閉空間」「多数が集まる密集場所」「間近で会話や発声をする密接場面」。
感染拡大防止には濃厚接触は避けましょう。と言っている。

「濃厚接触」でなく、
田舎での土との「農耕接触」がお勧

こちらの山川孝之さん自身、私は繋がっていないのですが彼の記事の中で表現している「農耕接触」いいですよね農耕接触。うまいこと言うなぁと感心してしまいました。

さらに、この記事の内容はフランスではこれから農繁期を迎える農作業のお仕事に20万人!もの失業者からの応募がきたそうです。さらに補足で「これらの人々に国内移動を強いるつもりはなく、自宅付近や近隣の農家、または食品産業や運送、物流業界での勤務となる予定だ」とフランスの農相が説明。

農業や物流は止まることはない。これは最後の砦です。

半農が○○に効く

半農半X(はんのうはんエックス)にあてはめるならば、私の場合は《半農的暮らし半宿》になります。宿の収入が減っても、あと半分の農でカバーする暮らしです。2017年冬に長野県東御市(とうみし)の古民家に移住。同年春、畑を始め、2018年夏、宿をスタート。1年間で約600名のお客様を迎えています。

しかしながら、まだこのスタイル初めて1年半なので、現金収入のほとんどは宿から入ってきています。2020年から徐々に畑からの収益も上げるぞ!と意気込んだ矢先にこのウィルスショック。。。

今年に入り、1月〜3月までなんとか営業していましたが、4月からは拡大する新型コロナウィルスの影響で宿泊業はほぼ休業状態にしました。今は無理に開いて感染拡大に繋がらないようしています。

なのでこの4月の収入はほとんどありません。トホホ。(早く給付金欲しい!)

しかし、こんな状況だからこそ《半農》が心の支えになっています。

自家用に作物がとれる畑をいくつか持っていること。各種作物を無肥料無農薬のオーガニック作物で手に入れられること。
へっぽこ農夫なので、まだ販売こそ出来ていませんが、現金より確かなものを作れていることが安心に繋がっています。

半農は心の精神安定剤。

信州は雪が溶け、土も凍らなくなったこの4月から田畑作業が始まります。暇さえあれば畑作業がいくらでもあるシーズンが始まっています。安定剤に事欠かない日々。
素敵な農耕ライフの日々。

田んぼの上の農耕接触

濃厚ではなく農耕に恋する。
人から人へ手渡し。
過密とは程遠い畑の上で。

先日、お米の籾まきと育苗作業に参加してきた時のこと。

これは地域グループでまとめて作業をしている方法なので、どこでもこのやり方ではありません。この地域では「助け合う」意味合いをこめて、どうせやるならみんなでやろうよ。でこのような形になって30年目になるそうです。

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1日目と2日目はこのような形で右の倉庫でおばちゃんたちがセットして左の方へ機械でどんどん流れてきます。それを男性陣が受け取って積み上げていきます。

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このように手から手へバケツリレーで育苗箱を積み上げていきます。

これ何が入っているかと言うと、一枚の育苗箱に①土→②お米の種(籾)→③土が薄く層になっています。それが20段積み上がっている写真です。

ただひたすら流れてくるのを受け取り、受け渡し、積み上げの繰り返し。お喋りする人、黙々とする人、ほとんどこの地域の方々なので昔っからの知り合いだそうです(私は外から来た移住者なので、まだまだうまく馴染めていませんw)

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3日目

田んぼに育苗箱を並べます。これは人海戦術あるのみ。大人も子供もおじちゃんもおばちゃんも、参加者はどっと増えて約70名。密です密。

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並べたら、ビニールトンネルかけます。風が吹くとあおられるのでここでも人海戦術。ビニールかける人、踏んで抑える人、土かけて固定する人。みんな色々お喋りしながらもテキパキと作業が進めます。

3日目は8時から始まり12時で無事に終了。これからこの田んぼに水が入り、約1ヶ月後には田植えができるくらいの大きさの苗に育ちます。

その時期が来たら、各々ここから持ち出して、それぞれ自分たちの田んぼに田植えします。順調にいけば秋にはお米としていただけます。

農耕最強説

感染によって死亡された方、今苦しんでいる方、またはそのご家族ご友人にとってはとても辛い事かと思います。

まだこれから感染拡大防止のために都市部から地方への動きもますます制限されてくると思います。濃厚接触を避けるために家で過ごす日々が続いている方、出かけようにも出かけられない方もたくさんいるかと思います。

今、暮らしを見つめ直すチャンスかと思います。言い方変えればこれは警告みたいな感じがします。「もうこのままでは人類危ないよ〜」って誰かに言われている気がします。こうやって濃厚でなく農耕接触していることで、生きる根幹の支えがどれだけ大事か気がつきます。

みんながみんな地方へ田舎へ移住しよう!とは思いません。最初に書いた通り『人々に国内移動を強いるつもりはなく、自宅付近や近隣の農家、、』にがポイントだと思います。

ん?近所にそんなところない?

ではどうでしょうか?この新型コロナウィルスが収束してきたら、

都市部に田んぼや畑を作りましょう。

外に出たら遊びにレジャーに施設に娯楽に人が集まってお金を使うのではなくて、田んぼに畑に人が集まってお米やお野菜作ってみませんか?

太陽と水と空気。それに種と土があればいつだってどこだって、

誰だってできる。農耕は最強だ。

と4年目になったへっぽこ農夫は日々感じています。

自分で野菜を作るなんてすごい難しい事と捉えすぎていた。実際にやってみればそこそこのもは出来る。そこそこでも収穫時期は対得難い喜びがあること。このような状況になってますます輝く農耕最強説。

ひとまず今は

おうちで過ごすあなたへ。どうしょうか?まずはプランター栽培から初めることができます。ベランダでも庭の端っこでも。時間にちょっと余裕がある今始めてみるのもいいと思います。いつもなら忙しすぎて面倒見れないかもしれませんが、このような状況でおうちで仕事できるようになったら、毎日植物も見てあげられるのではないでしょうか?

んーまだまだ自分には難しいと思うけどいつかやってみたい!

と感じている方、野菜作りの本を買ってみて、おうち時間で読んでみるのもいいと思います。ホームセンターの菜園コーナー、種のコーナーとか覗きに行ってみるのもたのしいかもしれませんよ『夢は大きく、妄想は偉大なり』です。

このウィルスが終息したら〇〇しよう!この思考を持てるだけで閉塞感からちょっと抜け出すヒントになれば幸いです。

さぁ種をまこう。

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