宮下 広将(おみやど宿主兼へっぽこ農夫)

民泊おみやど宿主たまに農夫、時々アーティスト時々筆まめ家。長野県東御市(とうみし)在住…

宮下 広将(おみやど宿主兼へっぽこ農夫)

民泊おみやど宿主たまに農夫、時々アーティスト時々筆まめ家。長野県東御市(とうみし)在住。35年生まれ育った横浜の街を離れ現在は100年古民家で民泊を営業中。そして暇さえあれば畑作業。都会育ちのへっぽこ農夫ですが日々慌ただしく楽しく暮らしています。コミサイ共同代表のひとりです。

最近の記事

愛と認識

家畜とは、ペットとは? 我が家(宿)では2023年3月よりひよこを飼い始めた。初めての家畜を世話することになり、同年8月頃より卵も産み始めた。 とある宿泊ゲストの家族の話。 5歳児が家畜の鶏を触って抱いて「可愛い!可愛い」という。 夕食の時間となりスーパーで買ってきた若鶏もも肉が晩御飯の具材として準備されている。 同じ5歳児はそれをみて「チキン!チキン!」という。 親は言う「さっきの鶏ちゃんと同じだね」と特に何の重たさもなく話すと、その5歳児は「え?チキンと鶏さんが同じ..

    • 締めくくりと始まりの 2022年11月/12月

      遠くまで11月 岩手県宮古市へイベントにブース出店。 市民が勝手に友好都市を結ぶ活動からついに有志の東御市民15名が岩手県宮古市へ。 東御市の物産、食、工芸、と色とりどりの物を車に詰め込んで参加してきました。岩手の皆さんのきらきらした目で楽しそうにブースをみてたくさん買い物してくれたのがとても印象深かったです。 もちろん、酒と肴は忘れずに堪能してきました。岩手の皆さんありがとう!また行くよ! 初めての田んぼ、初めての収穫、そして新米。 バイアスかかりまくりですが自分達で

      • 枯れては黄金色へと景色は変わる 2022年9月/10月

        9月を振り返る 出穂から青稲と実って大きくなってきたお米 久しぶりにコミサイ出動。 今回は群馬の草津温泉お巡りコミサイ日帰り旅。道を間違えた先で偶然にも素敵な古民家に出会うのもコミサイ旅の面白いところ。 これまた久しぶりのピザ窯作り。 今まではワークショップ型のイベントとしてピザ窯講習会を開いてきましたが、昨今の事情により人が集まりわいわいも難しいのでマンツー対応で作って泊まって翌日持ち帰るプランにしました。そのテストモニター第一号さん。 にわとり小屋作り始まる。 今回

        • 宿の繁忙期 怒涛の勢い夏休み 2022年7月/8月

          [月刊おみやど7・8月夏の創刊号] 田植えより1ヶ月、一度除草をしているおかげでまだ雑草に困るほどではない。 しかしながら、真夏の草の伸び方は半端ないことは重々承知のうえで早め早めの対策には心がける。 とはいえそんなにうまくはいかないのが常ですが、とにかく多くの皆さんの手を借りながら除草を進める。 今年初の出張流しそうめん屋です。軽トラックにそうめん台を積んであなたのお家でそうめんパーティー!ということで3年目の今年第一発目は友人の個人塾のレッツゴー。お招きいただきありが

          米麦豆の農繁期! 2022年6月

          6月は農繁期の到来! 農作業は主である「米」「小麦」「大豆」の三大穀物の作業が集中する月でもあります。 お米は田植え、水の管理、雑草取り。小麦は刈り取り、ハゼ掛け(自然乾燥)、脱穀。大豆の種まきと。 1人では絶対こなせない作業の連続で、常に色々な方にお手伝い協力をしてもらいながら機械と手作業で予定通り無事に終えることができました。 田んぼはだれでもいつでもふらっと行ってちょこと作業できるような場所にしていきたいと思って「ふらっと田んぼ」と自然発生名称から、田植えの日は大

          田畑始まる 2022年5月 

          5月は連休から始める。それは宿屋にとっても繁忙期の一つであります。前半は満室御礼でしたが、後半は空き状態。まだまだこんな感じです。 そしてこの時期、重たい冬布団から徐々に軽めの春布団へと変化する季節。変化の途中では肌寒い朝晩も来るので毛布はいつでも使える状態にしておく。5月と言えどもまだ寒いのが信州暮らし。 露地栽培、つまり畑へ直接育てる事だが、この地域では連休終わってようやく畑に出ることができる。しかし、ここで焦りは禁物。 畑に出た幼い苗は保温と風除けが重要。特に今年

          梅の開花と共に動き出す 2022年4月

          春は突然として一斉にやってくるのだった。 今年も梅の花が咲く、その後杏が咲いて、巷では桜が咲く。のが通年でしたが今年は一斉に花開いた春でした。 醤油作り「まめ参」始動! 通常は30升を1回分として仕込んで終わればよいのだけど、手狭な手作り麹室(こうじむろ)がゆえに10升を3回に分けて行ったのでその最後はこの4月になりました。仕込みを3回に分けた事で3回の経験値を積んだ結果をまた来年の麹作りに反映していきます。 改善点は色々ありつつも、これからもっと醤油を通じた活動を拡げ

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          醤油麹と馬に呼ばれた三寒四温 2022年3月

          醤油麹と馬に呼ばれた三寒四温の3月を振り返る ・春の兆し 長い冬を越えて、信州とうみにも気の緩む暖かい日がやってくる。3月になると日中縁側を開放すると暖かい風が吹いてくるが時にそれは春の風で強烈だ。 ・越冬野菜 寒い冬をじっと我慢して、ニンニクと玉ねぎ、麦が背の伸ばし始める。今年も順調に育っています。収穫したニンニクの一片を植えればまたひとつの玉になる約6倍ゲームを続けて3年経過しています。 麦はこの時期「むぎふみ」といってわざと踏んで歩きます。こうすることで強くなる麦

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          整理整頓の頃 2022年2月

          宿も畑も落ち着くこの時期と折り重なりように長野県初の蔓延防止等重点措置が発せられ、うちうちに篭りがちだった如月を振り返ってみます。 鹿肉ジャーキーの開発 かねてより地元猟師さんからお裾分けジビエ肉をいただいておりまして、運良く居合わせたタイミングでお客様にもご試食サービスしていました。2月、とあることがきっかけで「自家製ジャーキー」を知りまして、冷凍庫に溜まっていた鹿肉で自家製ジャーキーの開発(非売品)をコソコソしておりました。現在はおみやど内でのみ味わえます。 恒例の

          雪の降る回数が多かった 2022年1月

          雪の降雪回数が多い1月となりました。 積もる量は多くはない地域なので、雪掃きで済むので苦労はありません。朝は陽の光に照らされた雪景色に毎回感動を覚えます。 道祖神の前で小さなどんと焼き。近所の郭で集まってサッとやってサッと終わる。特に何もお知らせなく行けばやってる感じです。もちろん地区として広場で大きくやりますが、こっちは昔ながらの近所版「昔はこうやってそれぞれ5軒くらいで、道祖神様の前でそこら中でやっていたよ」だそうです。 寒仕込み切り干し大根、ひたすら刻み広げて干す

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          「移住相談」に行く前に準備する11の質問

          私は2016年に神奈川県から長野県への移住しました。現在は民泊を営業しながら、県と市公認の民間の無料移住相談員もしています。地方移住して5年、移住相談歴5年の私が知りたい、これから移住をしたいと考えるあなたの11の事。 地方移住しようかな….!と心に決めてから本や雑誌、ネットなどで様々な情報に対してアンテナを張り巡らす収集期に人は入ります。そこから次に実際に相談したり、現地訪問するなどに移る行動期へと人は動きます。 ここでは行動期の直前くらいの『相談』に行く前に準備する1

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          するより「される」のYoutube活用方法

          YoutubeそしてYoutuberが生まれ、定着してもう数年が経過しました。 大人も子供たちも気がつけばYoutubeを好きなだけ観ている。 そして分からない事は「ググれ」を超えてGoogleは先生に、そしてHow toはYoutuberさん達が細かく伝えてくれている。最近これがすごく便利。 コンテンツの取り争いのYoutube界Youtubeってものは。観るのも気軽であれば出演して番組作るのも気軽。上手にやれば収益も可能です。 2021年の初動にやってみようかな。。と思

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          コロナから抜け出す秘策を焼く

          最近ケーキ焼きまくっているとちょっぴり噂の おいおい、どこいく、グレーなケーキ屋おみやどです。 今回は法的ギリギリ、グレーでクリアな深めのちょっとしたお話。 コロナで止まった宿泊業長野県東御市(とうみ)にて、畑と古民家の民泊「おみやど」を営んでいます。へっぽこ農夫です。 2020年は予想通りコロナのせいで客足激減。売り上げは前年比70%まで落ちました。 まさに!収入激減!生活の大ピンチがやってきました。 もちろん2020年に出された各種給付金は全て漏れなく手に入れていま

          21世紀のペーパードライバーと地方移住

          自分の車がレッカーで運ばれていく姿を見送りつつ、ふと頭を過ったことの話。 都市部から地方へと移ってから思うことを車との関係性を元に綴ります。 地方移住に興味がありつつも車生活に壁を感じる方には少しばかりはタメになる話になるかと思います。または混んでいる電車に嫌気がさしている方へ贈ります。 私は2016年に長野県小諸市のアパートに引っ越しのち、その半年後に同市に隣接する東御市(とうみし)にある畑付き古民家(築100年)に引っ越しをしてきました。現在は用途別に車を二台所有して

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          375万人から3万人のまちに移って思うこと。

          市長と語る「非オンライン」座談会に参加してきました。2017年、人口約375万人神奈川県横浜市を離れ、人口約3万人の長野県東御市(とうみ)へ移住しました。移住した経緯などは過去の記事に綴っています。 この10月、東御市が定期的に開催している『市長と語る車座ミーティング』とやらに参加してみた感想レポートになります。 会場に行った時の第一印象は 会場広い! 距離遠い! 市長近い! 参加者少なっ! 設定時間短っ! でした。 肝心の内容は?今回のテーマは「市外に向けた東御市の魅

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          東信州10市町村に「移住相談行ってきました」レポート

          はじめに2016年横浜市から小諸市へ移住。2017年東御市の古民家に移住した頃から東御市の移住定住アドバイザーを受嘱。2018年7月民泊おみやどを開業。泊まれる移住相談の場所として年間約50組(2019年)の相談実績を持っています。 なぜこのようなことを始めたのか。 移住相談を受け始めた時、最初は自らの体験談を語るくらいの事だったのですが、住み慣れるとともに生活の話や近隣の事も語れるようになりました。そして2018年7月より民泊業を始めた頃には宿泊を兼ねた移住相談も自然と

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          東信州10市町村に「移住相談行ってきました」レポート

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