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その先には、何かがあるかもしれないから。

普段からついてないことが起こりがちなわたしは、ちょっとステキな時間が続くと幸せすぎて怖くなる。

昨日だって、フライドポテトがとんでもなく素晴らしい桜を見せてくれたもんだから

この後に何か良くないことが起こるんじゃないかとドキドキして構えてしまった。

周囲には細心の注意を払いながら

車に乗車中は、左側の安全を守り

降りた時には
頭上に鳥が飛べば、危険な落とし物に当たるかもしれないから鳥と距離を取ったり

道を横断する時には、右見て左見て。
また、右を見て。

何も起きない、きっと今日はただのいい日。そう思うはずだった。

なのに。


車に乗り込む時、いつもより少し手前から足を伸ばすわたし。

その時

『ぶりっ!』っと。

あぁ。

この音は。

なんだろうね。なんだと思う?

痛くないからアキレス腱が切れた音、ではない。

スカートだった。

お気に入りのスカートのスリット部分がきれいに縦に裂けた。

以前にも一度だけ、似た音を聞いている。

その時は、最初から不良品のズボンだったようでただ歩いただけでおちりが見えるくらいの裂けた。

応急処置で、上着を腰に巻き
「これはおしゃれスタイルです」を装ったけど

昨日はスカート。
ズボンの時よりは、まだなんとなくましだった。

とは言え、歩くと危うくおぱんつ見えちゃうくらいの長めスリットになってしまった。

ヒートテックを履いてるから直接的なおぱんつは見えないけど。
おちりが見えてしまっては、皆様のお目汚しになってしまう。

ってきっと誰も見てないんだけど。

まだ食材の買い物も出来てなかったし
もうちょっとだけうろうろするつもりだったけど

あの破れたスカートでは無理だった。

気に入ってたんだけどな。

布ごと破れている。
自分では修繕の余地ナシ。

そんな終わり方を迎えたスカートにはとても申し訳ない気持ちでいっぱいだから

せめて洗濯して綺麗にしてあげようと思う。

それから、今後どうしたいかについて話し合おう。

またわたしにはいてほしいのか、引退して隠居生活を送るのか。

スカートの声、聞こえるかな。


ところで、人生で二度もおちりが見えそうになるくらい裂けちゃう人なんているのかな。

そっちの方が気になるな。

優しくそっと背中を押していただけたら、歩んできた道がムダじゃなかったことを再確認できます。頂いたサポートは、文字にして大切にnoteの中に綴ってゆきたいと思っております。