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23時のおでん、大根はしみしみとろとろ。

最近よく夫がおでんを食べたがる。
ハマっているらしい。
ハマったらそればっか食べる夫婦。

仕事から帰ってくる前に仕込んでおいた。

自分で作ったのにこんなこと言うのもアレなんだけど、大根がとろとろでしみしみで目ん玉飛び出すかと思うほどおいしかった。

母が実家の庭で作ったまるくてぶっとい大根。
なんとかっていう品種だったけどなんだったか…
とにかくみずみずしくておいしい大根をこないだ実家からもらって来ていた。

抜いてから少し経ってもまだみずみずしくてたまらん。

奥さん、こんないいもの、東京には出回ってないでっせ。
って売られたら高くても絶対買っちゃう。

だけど、これは庭で生えたやつ。
花壇だったところを改造して畑にした場所で採れた。

お鍋から掴んで盛り付けようものなら、自重ですぐに折れてしまうのでおたまですくう。
それくらいとろんとろん。

夫は、今度は大根だけのおでんでもいいよ、なんていうけど、それじゃぁこの味にならないんだよ。

練り物から出る出汁があって、このおでんの味になるの。

わかってないねぇおでんはね、簡単なようでものすごい深いんだぞ。

大根だって下茹でしてるから味がしみしみなんだし。

だから、おでんだったら簡単でしょ?的発言、やめー?

母はまさか自分で作った大根を庭から引っこ抜く人生を想像していなかったらしい。

自分で作った大根はとてもとても愛おしいらしいんだとか。
白い肌をなでたくなるほどに。

そんなかわいい我が子のような大根は、わたしたちがおいしく頂きました。
ひと口食べるごとに、おいしいおいしいと大根にも感謝を伝えながら。

ちなみに葉っぱは炒めてご飯に乗せて食べる。これも最高。

わたしも将来やってみたい。
今は庭もなんにもない場所に住んでいるけど、いずれはほんの少しでも庭のあるお家に住みたい。

白くてかわいい大根坊やを生み出せる将来、いつか待ってろよー。

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星野うみ。
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