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本との距離

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現状、本を「好きでも嫌い」でもないけど、「本を売ること」をしはじめた、地方出身・中産階級以下で育ってきた人間が、どのように本と関わってきたのか。 年齢とともに本との距離感が移ろ…
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本との距離⑥(400字)

あの頃のぼくにとって、「図鑑」は、チョコボールの「おもちゃのカンヅメ」くらい期待に胸を膨らませてくれるものだった(しかし、金銀のエンゼルをすべて集め切ったことはない…...)。 時期は同じくして、小学低学年。ぼくは横浜は都筑区の小学校に通っていた。今と違って、まだまだこれから開発していくぞ、というエリア。母の意向か、家の近くに畑も借りていて、たまにその作業を手伝っていた記憶がある。 その頃は、まだまだ外で遊ぶのが楽しく、家に帰ったら、駄菓子屋に立ち寄り、公園に集まることの

本との距離(1097字)

「最近の人は本を読まない」 若者の読書離れを突かれるなか、あまり本を読まずにきた(30歳手前で少しずつ読むようになってきた)ぼくですら、「本を読んでる人のほうが珍しいんだなぁ(たしかにネットや動画で情報を拾えるけども…..)」と感じることが多くなった。 つまり、読書離れと指摘される中に自分も含まれるのだろうけど、その中でもさらに「ああ、全然読まないんだ」と下の世代に対して感じてしまうことがあるわけだ。 ちなみに、大学生の頃は、講義で使う以外の本に年間1万円も使わなかった