見出し画像

2020年6月30日にまたここで会おう〜瀧本哲史伝説の東大講義〜

2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義
著者:瀧本哲史
発売日 : 2020/4/27
 自分で考えて自分の責任で決めて、行動しなさい。行動による失敗は織り込み済みであり、成功確率を上げるための「武器」を学ぼう。

 このような感じの本だと解釈しました。本書は東大での講義とのことですが、文章からも教室の熱気が伝わってくるようでした。

 各章について、メモ書き程度ですがまとめました。「自分で考えて、自分で決める」肝に命じます。


第1章について

自分で考えて自分で決めろ
行動せよ

カリスマが生まれても世界は変わらない
 →みなが自分で考えて自分で決めていく世界が、国家の本来の姿

自分で考えていない人は、人じゃない(ものを言う道具)
 →自分の頭で考えられない人はコモディティとして買い叩かれる

自分で決める若者を増やしたい
 →資本主義、自由主義、民主主義をきちんと成立させるため


第2章について

教養は「新しい視点」を手に入れること
バイブルとカリスマを否定しよう
言語能力(ロジックとレトリック)を一番に習得しよう

教養の役割は、他の見方や考え方があり得ることを示すこと
 →新しい視点を手に入れることであり、「正解」を教えることでない
 →自分自身を拠りどころとするためにも、真に「学ぶ」必要がある

「わかりやすい答え(バイブル)」を求めるな
 →どこかに絶対的に正しい答えがある、と考えることをやめる

教養のなかで一番に学ぶべきことは「言葉」である
 →ロジック:誰もが納得できる理路を言葉にする
 →レトリック:言葉をいかに魅力的に伝えるか


第3章について

若い人が正しい選択をし続ける。そうすればいつか世界は変わる。

パラダイムシフトとは、「世代交代」である
 →天動説から地動説に変わったのは、世代交代だった
 →若者が新しく正しい考え方を学べば、必ずパラダイムシフトは起こせる

正しい考え方を見極めて選択することが、世の中の変化に極めて重要


以降の章では、パラダイムシフトを起こす可能性のある若者に、「武器」を教えている


第4章について(交渉)

「自分の都合」ではなく、「相手の利害」を分析する
「話す」のではなく「聞く」
非合理な相手は「猿」だと思って、研究する

相互依存の時代に必要な武器は「交渉」である
 →一方的に自分の不幸をアピールしても相手は合意しない
 →相手側の利害に立って交渉する

アンカリングに騙されない
 →相手側の主張を分析して提案する


第5章について(失敗の考え方)

失敗は織り込み済みであり、自分で仮説を出して、試してみる
多様性のある環境に身を置いく
目的のために繋がる

計画された失敗
 →ベンチャー企業は、統計的に100社中成功するのは3社程度
 →失敗と成功のサイクルを回して社会をよくしていく

自分と違う属性の人間を集める
 →多様性を認めて、自分と違う価値観に対して寛容な社会のほうが、イノベーションが起きやすい(弱いつながり)

中心がない「分散的なネットワーク」を作る
 →いろんな人が少しずつ、あちこちで変化を起こすと、いつの間にか世の中が大きく変わる


以上

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?