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イン・ザ・プール

※本記事を音声化しました。よろしければこちらもお聞きください
https://youtu.be/5jVGigKlWDI?si=dvBppfsIIREgU3oO


※本内容は株式会社omenの社内報である「ナカシマコラム」の約半年前の内容を転載しております。
※掲載タイミングと記載タイミングに差異がありますのでその点ご了承ください。


このコラムの内容は東綾瀬にある「すいすいらんど綾瀬」というプールの中を歩きながら考えた内容だ。
まさにイン・ザ・プール。東京に来てからというもの毎週土日のどちらかはこの区民プールに通うのが日課になっている。
ヘルニアからの坐骨神経痛が8月頭から続いているので、運動をしなくてはならないがこう猛暑が続く中では外に出るのも億劫だ。しかし、プールとなれば話は別だ。涼やかに運動ができる。
リラックスでき、自分の世界に浸れて、運動もできる。なんて至高の時間なんだろう。

バシャンバシャン

区民プールの利用者の大半は高齢者だ。そのため、だいたい6レーンある内の2レーンは水中ウォーキング用のレーンとなっている。水中ウォーキングと言ってもあなどることなかれ。しっかりと足を前に出すと水の抵抗がすごく10分歩いているだけでもそこそこ疲れる。
プールは外でのウォーキングやランニングのようにイヤホンで音楽を聴きながら運動することができない。
だからこそ、頭の中を整理したりこうやってネタを考えるのに最適なのだ。これは先日のスキマ時間の活用に通ずる「ながら時間」の活用だ。何事にも邪魔されずに頭の中を整理できる。

バシャバシャバシャ

水中ウォーキングのレーン横は普通に25mを泳ぐレーンとなっているため、こうやってバタ足などの水飛沫が顔にかかる事もある。しかし、そんなの大した問題ではない。
ちなみに、区民プールなどの混雑しがちなプールではできるだけ静かに水飛沫を立てないよう泳ぎつつ、泳ぐスピード(ペース)を合わせる事がマナー・暗黙のルールとなっている。そういった配慮ができる利用者が多いところはその地域の民度の高さを表していると思う。

ドポーンドポーン

私は3歳の頃から中学生までプールを習っていた。そのため、泳ぐことが得意だ。どちらかと言うとランニングなど外での運動よりプールの運動が好きだ。非常にリラックスできる。熊本に区民プールのようなちょっとしたプールが少ない点は是非とも改善して欲しい点だ。
そして、プールは全身運動のためか自分の体のどこが弱いか、どこを動かせば疲れるかなどがハッキリと分かる。腕で主に水をかいて進むようにすれば腕の筋肉が疲れる。腕が疲れたら足を動かして進む。そうして泳いだ時の疲れ具合を比較すると大きな違いがある。足で進んだ方が疲れる。大腿筋が体で一番大きな筋肉と言うが運動量と疲労度も大きく違うのだ。そうやって体を動かす感覚を意識するのは自分を知ることになるため非常に大切だ。

パシャパシャパシャパシャ

そういえば、タイトルにした「イン・ザ・プール」は奥田英朗先生の短編小説のタイトルだ。10年ほど前にアニメ化された「空中ブランコ」をはじめとする「精神科医 伊良部シリーズ」の第1作目。精神科医の主人公の元に来る患者と変わった主人公の模様を描いた非常にユニークな作品なので是非読んでみてほしい。
15年ほど前はよく映画を見て、アニメを見て、本を読んでいた。そして、ゲームもして酒を飲んでいたのだからどれだけ時間を持て余していたのかと思う。
私の大学・専門学校時代はまだスマホというものが出たてでそんなに普及していなかった。連絡手段も主にメールか電話だった。そのため、ソシャゲなどもなくサブスクの映像コンテンツなども無かった。
そのため、今よりも時間が有り余っていたのだと思う。それが良いのか悪いのかは今になってもわからない。

じゃっぱーーーンじゃっぱーーーン

最初に言ったプールが至高の時間というのは撤回しないが、綾瀬のある足立区はどうやらマナーを知らぬ人も多いようだ。
今度は人が少ない時間に行こうと思う。


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