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“快適な職場”という文化

一気に秋になったと思ったら、あったかい日が続いていて、また寒くなってと嬉しいような気持ち悪いような、そんな季節ですね(?)

実は今年、人生2度目の転職をした私なのですが、同じ職場で働く人たちとの考え方の違いを感じることがあり、ここに記録しようと思います。

1度目の転職が新卒で入社してすぐだったので、今回の転職は2度目とはいえ、実質初めてに近いので、一緒に働く人たちがガラッと変わって、その違いを確かめるということは今までしたことがありませんでした。

私は、(特にチームや組織の中で)仕事をする上で、一緒に働く人にとって過ごしやすく、自分にとっても快適な環境を作ることはとても大事なことだと思っています。

この快適な環境を作る、ということに対しての考え方は会社の文化であるなあというのが今回のお話です。

それまでに過ごしてきた環境や一緒に働いていた人(それは多分特に上司)によって、この考え方に違いが出るんだろうなあと思いました。

前職をA社、現職をB社としてお話ししていきます。

結論まで飛ばしたい人は、罫線内飛ばしてください笑


まず、A社の場合ですが、私はマネージャー職についており、上司からは「おめめさんは出来るだけ自分の作業のタスクはなくしてください」と常々言われていました。

初期の段階では、「え、私の作業が部下にふりかかったら部下は潰れますが…」と思い、なんでこんなに無理なことをこの人は言ってくるんだろう…と思っていました。ので、あまりそれに対して大きな動きを取らずにいました。

ですが、しばらくして部下にこんなことを言われて、ハッとしました。

「おめめさん、本当に忙しそうで席にもあまりいないので相談するタイミングめっちゃ難しいです」

なにぃ!そうか、私が私のことで手一杯になっていると部下が困った時に助けられる人がいなくなってしまう…

私は自分の作業の業務に集中するために、部下に(私が考える)部下にできる仕事をまわすことをマネジメントだと思ってしまっていたんですね。。

その後も上司からは「おめめさんタスクを…」「あなたはチームのことを考えることだけに…」という指摘が続き、私の気持ちは徐々に変化していきました。

部下に自分持っているタスクを渡す代わりに、部下の持っている業務を棚卸しさせて不要な業務をなくしたり、部下と相談して簡単に出来るようにフローを変えたりしました。整理できたところに私のタスクを分解して少しずつ慣れさせて、また棚卸し……

マネージャーになってから1年経ったくらいから始めて、次の1年で私の業務はほぼほぼ部下が対応できるようになりました。

それから私がやっていたのは、チームの目標を作り、目標達成のために誰に何をさせるかを調整して、目標の進捗を管理の上でうまくいっていない点は部下に指摘しつつ相談にのること

「マネジメントってこれだ!」と思いました。

それが理解できて、色んなタイミングが重なり、A社を卒業するに至りました。

理解はできたのですが、それをうまくこなせるほどにはなっていないので、私が次に出来るようになりたいのはこれだと思っています。

さてB社ですが、私はマネージャーではなくリーダーとしてこの会社に入ることになりました。
すでにマネージャーがいるチームの配属で、どんなマネジメントをされているかなと思っていたのですが、まさに2年前の私と同じマネジメントをされているチームでした!

部下としてそのマネジメント下にいると、自分の業務は自由気ままに進められる(管理されていない)のですが、「私ってどういうキャリアをこの会社で積んでいけるんだっけ…」「すごく忙しそうだなあ…そのうち倒れちゃうか辞めちゃうのかな…?」といった不安な気持ちを感じるようになりました。(とはいえ、もう社会人10年目なのでそれを打開するために動けはするのですが)

一緒に働いている人たちもどこか「自分が(作業を)頑張ることが一緒にいる人たちのためになる」と考えていることが多い気がしていて、これはこの会社の文化なんだなと思いました。(多分、2年前のA社も同じ)

自分が作業することで、他の人のタスクを減らすことが快適な空間を作るというのは、一定間違いではないと思います。

が、作業するしている人のチーム内のポジションが高いと、チームのできることを減らすことに繋がるのかなと思います。

動く手の数は限られているので、自分1人で持てる荷物には限界がきます。それもすぐに。
そして、チーム全体で持てる荷物を増やすとこができなくなるのです。

このままのマネジメントでは、部下がそのような考えで育ってしまうなあと思い、マネージャーと相談中です。


快適な環境を作るための動きとして、誰かの分を自分がもつ、というのは限界があります。これをマネージャーが頭と心どちらともで理解しているかどうかがチームにとってとても大きなことだと思うのです。

快適な環境を作るためにマネージャーがするべきことは、チームがどこに向かうのか、チームとして何をしないか、するべきことについては誰にどこまで任せるか、現状とのギャップをどう埋めるかを考え続けることです。

そして、作業持ちがちなマネージャーは「(自分ではなく)チームがどこに向かうのか?」を答えられない傾向にあると思います。マネージャーの方は自問自答し、部下の方はマネージャーに質問してみてください。回答できた場合も、会社の社訓や抽象的・一般的な回答ではなくきちんと自分の言葉で回答できるかどうかがミソです。もちろん、2年前の私はそれに答えることができませんでした。

色んなマネジメントはあると思うのですが、私の経験とそこで学んだことが誰かに伝わったら嬉しいです。そういうマネージャーが増えて会社の文化としてこの考えが根付くと、従業員が幸せになれそうだなあと思います。

という、真面目なお話でした笑

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