ゲームじゃなくて読書を禁止された経験談
香川県で検討されている、ネット・ゲーム依存症対策条例。
報道やSNSで賛成から反対、批判まで色々な意見を見つつ、自分が子どもの頃は親からどんなルールや制限をかけられていたかな……って思い出してみたんですけど……
私、読書を禁止されてた時期があるんですよね(笑)。
まず、小学生時代。
本の虫で暇があればずっと小説を読んでいた私。ある日、朝食後に時間があったから読書をしていたら時間を忘れてのめり込み、学校に遅刻しそうになりました。親に注意され、私は朝読書を禁止されました。
そして中学時代。
相変わらず本を読みまくっていた私。テストの点数が悪化したのを見かねて親から「高校受験が終わるまで読書禁止」と言い渡されました。禁止令が出る直前、最後に読んだ本は、ウォルト・ディズニーの伝記本でした……(禁止がショックすぎて今でも何を読んだか覚えている)。
まあ、中学校の図書室で休み時間にこそこそ読書してたんですけどね! あと、自分で小説を書くようになりました。これはライフワークとして定着し、今でも書いてます。ゲームを制限されて我慢できない子も、プログラミング教育の勉強とかなんとか言って自分でゲーム作っちゃえばいいと思います。きっと自身の糧になるはず。
禁止が解除された高校時代。
解放されてタガが外れた私は図書委員になり、図書室の本を借りては読みを繰り返す日々に突入。高校1年の末には、1年生の中で2番目に図書貸出冊数が多かった生徒としてなぜか学年集会で表彰されてしまいました……。
ちなみに貸出冊数1位の生徒とは同じクラスで仲も良く、なんだかんだで同じ大学の文学部に進学しましたとさ(お互いに合わせたのではなく偶然。専攻はさすがに違いましたが語学のクラスや大講義は一緒でした)。
そんな感じで読書で怒られたり褒められたり忙しい学生時代だったなあ…と。
本が原因で時間を忘れて遅刻しそうになったり。本の世界に入り込みすぎて友だちに話しかけられてもまったく気づかず、「聞いてるの!?」とキレられて人間関係に支障をきたしたり。本屋通いで深刻な金欠に陥ったり。どうしても続きが気になって学校から家までの道を本を読みながら歩き(二宮金次郎スタイル)、道路わきの溝に落ちてケガをしたり。本が面白すぎて3日連続徹夜で読み続けた結果、気分が悪くなって嘔吐したり。
思い返してみれば生活に関わるレベルで色々とやらかしていて、いわゆる「読書依存」な子どもだったのかな、と思います(今もちょっと怪しい)。
私みたいな子どもが増えたら、今度は読書規制条例とかが作られるのかな……なんて。なんでもやり過ぎは良くないけど、ゲームに依存する子もいれば、私みたいに本やマンガに依存する子もいるわけで。何を規制して何を規制しないという線引きも難しい気がする……と思う今日この頃。
ちなみにゲームのほうはどうだったかと言うと、1日1時間とかそれなりにルールはありました。が、母親がゲーマーだったのでそこまで厳しくはなかったかなあ。もちろんルール違反は怒られたけど。
今でも大学生の弟と母親、一緒にゲームして夜更かししてますね……。ときどき「緒霧ちゃんもやろ!」って誘ってくれるけど、私には追い付けない上級な手さばきでプレイするから足ひっぱりそうで怖いんだわ……後ろで本読みながら見守ってるんで、2人でやってくださーい……。
それでは。