生きるということ。

綺麗な景色に出会った時。
それは、夜明け。それは、夜空。
青空。幻想的な曇り空。

雨上がり。
肺にたくさん澄んだ空気が入って来るとき。
冷たい空気が入って来るとき。


音楽に心動かされたとき。
潰れそうに切ない、
弾むように楽しい、
駆け抜けるような爽やかさ。

生きているということは、
誰かを目で追っているとき。
恥ずかしかったり、会いたくなかったり。


明日のテストがすごく嫌なとき。
プールの授業が嫌で休みたいとき。
意地悪されたとき。
ケンカしたとき。
失敗したとき。
「お母さん、お腹痛いから休んでいい？」
※誕生日やバレンタインは絶対行きたいのにね。

生きているということ…
小さなありがとう。
微笑みに心が痒くなる瞬間。

生きていること…
春の土の匂い
夏の重い蓋のような空気、蚊取り線香
秋は枯れ葉の音
冬の澄んだ空気
「君は冬が似合うね。」
心にホッカイロが貼られた瞬間。

生きていること。
食べること。
スイカを胃が破裂するくらい食べるとき。

生きていること。
悔しい！
あと少し！
失敗した！
負けた！
勝った！
できた！
成功も失敗も勝ち負けも
糧。

誰かを愛おしく思うこと。
大事に思い
時に不安に駆られ
温かく
キュッと搾られたような
切なさも。
大切なあなた。
顔もまだ見ぬあなた。
いつもそばにいすぎるあなた。
背中で泣いたりスヤスヤ眠るあなた。
ずっとここで寝たままのあなた。
遠くに行ってしまったあなた。
小さな小さな手のひらサイズのあなたもそう。
（カエルかもしれない）

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
目について離れない。
嫌なのに目で追ってしまう。
居る！
嫌だな。会いたくない。
声も聞きたくない！
あぁ、なんだか気持ち悪くなってきた。

動かされる心。

今晩何食べよう
明日何着よう
なんて謝ろう
まだかな
もうすぐだ
急がなきゃ

どうか時間が止まってください
生きていること
時間が動いているということ

悩み苦しむこと。
頭の中で蜘蛛が巣を作り始める。
泣き叫んで走って逃げても
何も変わらない。
どんな状況に転じても。

大切な人から
生きていたくないと言われるのも。
これ以上頑張れない
このまま最期まで好きにさせてくれと言われるのも。

明日なのか
明後日なのか
教えてくれと
言われようとも。
その答えに息が詰まったのも。
それを、
受け入れるべきなのか悩むのも。
生きている、お互いに生きて、
悩んで…答えを探す。
何も知らず離れ離れになり
過去を失いながらも健気に待つ人がいる。
生きることを諦める人がいる。
生きること、その先に何も見えなくても
生きることを選ばせるために諭す言葉を…
もっと自分に、言葉があれば良いのに。

嬉しくて軽くなる気持ち
嘘なんじゃないかと
何度も何度も確かめる。
ハッピーすぎて
天にも昇る気持ち。

ウキウキ
ワクワク
ドキドキ
メソメソ
シクシク
イライラ
ムシャクシャ
ガッカリ
ソワソワ

それぞれの
命ある全ての人の
生きるが
ここに存在する。

誰にも奪うことはできない。
自分だけの生きる。

それは時に透明になったり
視界が悪く真っ黒になる

生るということは

本能？

理性？

我慢？

自由？

あなたに届かない声

当たり前の日常

同じ景色

切り開かれたように明るい道

優しく温かい言葉。

いいことも悪いことも自分都合。
生きてるっていうことは
次々起こることが
自分の目にどう映るか。

生きてるって言うことは、
感じること
考えること
悩むこと
笑い、泣き、叫び、
また明日といって眠りにつくこと。

そして、気づいた時
何が見えるか…

また新しい朝が来る。
それぞれの朝を迎え

命がある。
ここに今生きている。