
新年と胃カメラと息子
年末年始、夫の実家でゴロゴロと怠け暮らし、孫より手のかかる嫁として堂々たる振る舞いを見せつけた末に無事に帰還してきたわけだが
そんなことをしていたバチでもあたったのか、新年早々胃カメラを飲むことになってしまった。
ここ半年ほど胃の調子が悪かったので
胃…じゃない、意を決して病院に行ったところ
「あなた、胃カメラ飲んだことないの?じゃあ検査かねて一発いっとく?」(意訳)
と医者に言われ
「ならまぁ、一発、胃っときます」
と興味本位に適当なことを言ったせいで、こんな事態になったのである。
完全なる自業自得…。胃ん果応報…。
すでに胃ジョークを言いたいだけなところもあるが、さんざん周りから胃カメラは地獄のように苦しいといわれて、ちょっと不安になってきた。
あとユニバに二回入れるくらい料金がかかるそうで、軽い気持ちで快諾するんじゃなかったと新年早々後悔の念まで沸き起こる始末。
あぁ、憂鬱だ。
とはいえ、胃カメラやっぱりやーめた!というわけにはいかないので、あとは医者の腕が良いことを祈るくらいしかすることがない。
今まで麻酔が効いていないのに無理やり歯を抜こうとする歯医者とか、中耳炎治療の時に手順を間違えて耳から大量出血を起こしてくれた医者とか。とにかく、ちょっぴり怪しい医者に出会うことにかけてはなかなかな腕を持つ私なので、ここは良い医者であることを本気で祈っていきたいところである。
そんな母の胃カメラへの憂鬱など全く知らない息子のキンタローはというと最近、舌を仕舞い忘れることが多くなった。
気が付くと舌が出ている。
仕方ないので、指で突くと、仕舞う。
家事をして戻ってくる。
また舌が出ている。
つつく。ひっこむ。
繰り返しである。
なんで舌を出しているのだろうか…謎だ。
息子が喋れないのが惜しい。
喋れたなら、ぜひ理由を語ってほしい。
忘れてた、とかそんなのでもいいから。
そんな切なる願いが届いたのか
「おかあさん」と今日ハッキリ喋った気がする。あくまで母の欲目、この場合は欲耳?が入ったうえでの「おかあさん」ではあるが…。
なんにせよ、息子が喋ったのだとしたらこれは革命的なことである。夫に自慢すべく朝からスマホを構えているが一向に次なる「おかあさん」は出てこない。
胃も息子も、思い通りにはならない。
そんな当たり前のことを考えつつ、それでも次なる「おかあさん」を期待して
今日は一日くすぶる胃を撫でつつ、スマホカメラを構えて過ごすのだ。
(※2018年年始に他ブログで書いた記事の再録でした!)