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「まる子だった」さくらももこさんのエッセイを読んで

さくらももこさんのエッセイは、いつも程よくゆるい感じがして好き。

エッセイ集「まる子だった」も、読みながら終始ニヤニヤしてしまうほどの面白さだった。

さくらももこさんの小学生時代のお話が多く、静岡県の清水の町がよく登場するので懐かしさを感じた。

というのも、私の地元も同じ、清水。

さくらさんが通っていた小学校を知っているので、エッセイに出てくる出来事も、ぼんやりと実際の場所を想像しながら読んでいた。

子供の頃、ちびまる子ちゃんのアニメを見ていて、「このアニメの舞台は清水なんだよ〜」と親から聞いたが、風景も今と違うし本当かなぁと、そのことに興味を持っていなかった。

中学生になり、学校である噂が。
「〇〇先生って、ちびまる子ちゃんに出てくる先生のモデルになってる人なんだって」

え!実在してるの!? と驚いた。

〇〇先生はアニメの中とは正反対で、とっても厳しい先生だった。

現実とアニメの世界、年月の経過が混ざり合って、不思議な感じがする。
噂だから、本当のことはわからないけれど。

そして、大人になってエッセイというものを知り、面白くてハマってしまった。
全部読みたいと思い、順番に読んでいる。


*  *  *


「腹痛の恐怖」というお話の中で、気になったことがある。

例えば、チーズグラタンとコーンスープと、オレンジジュースとヨーグルトパフェを全部食べたとしよう。この場合、私は「大丈夫」と言える自信がない。

「まる子だった」より引用

逆に、これで大丈夫な人って少ないのではないか?と思った。

世界の人口の約7割が、乳製品に含まれる乳糖を消化する酵素を持っていない、または不足している(乳糖不耐性)という調査結果がある。

チーズグラタンのチーズとバター、コーンスープに入っている牛乳、ヨーグルトパフェのヨーグルトと生クリーム。
パフェとジュースの冷たさも、お腹にひびく。


そういう私も、もしこれを全部食べたら、確実におわると思う。
お腹を壊しやすかったけど、乳製品を意識して減らしてみた。
牛乳に代わりに豆乳やオーツミルクを。ヨーグルトは豆乳ヨーグルトに。

私は、これですっかり改善された。
もし困っている方がいたら、参考までに。


細かいことをごちゃごちゃと書いてしまったが、腹痛ネタはテッパンでやっぱりおもしろいので、そういうエッセイなどはなくならないで欲しいなぁとも思う。(朝井リョウさんのエッセイとか)


*  *  *


私は地球にお願いする、みんなが大事なものを抱えながら生きているのでどうかやたらと壊したりしないで下さい、と。

「まる子だった」より引用

静岡県はだいぶ前から、大地震が来るかもと心配されていた。

エッセイの中で、そのことについての切実な強い思いが伝わって、じんとしてしまった。
地震がきませんように、もしきてしまったらみんなを助けてくださいと、毎日祈っていたと書かれている。

私もまるちゃんにならって、祈ってみる。

地球にお願いする前に、まず地球のことを大切に暮らすことも忘れずに。


みんなの幸せが続きますように。




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おまめ
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