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市民農園を借りてみた|自然栽培に挑戦

2024年6月から、市民農園を一区画借りて野菜を作っている。

申し込みの手続きのために市役所に行き、注意事項などの説明を受けた。
雨水を溜めるタンクや農具小屋があり、自由に使えるのがありがたい。

事前に何回か畑を見に行っていて、借りたい区画は決まっていた。
そんなに広くない市民農園なのに、区画の半分くらいは空いていたのが意外だった。

とりあえず一区画借りたが、状況によっては拡張できるかもしれない。

希望の区画を伝え、契約手続き完了。
「使えるように畑を整えておきますね」というような内容のことを市役所の人が言っていたが、どのレベルまで整えてくれるのかよくわからなかった。
(移住してきたので、この地域の人の方言が聞き取れないことが多く、あんまり聞き返すのも失礼かなと思って、流してしまった)


6月に入り、いざ畑に行ってみると、

もさもさの雑草

何も変わっていなかった。雑草はボーボーのままだし、ゴミも拾われていない。
整えておきますというのは、私の聞き間違えだったのかもしれない。

ふと一つ隣の区画を見ると、雑草が綺麗に抜かれ耕されていて、明らかに人の手が加えられている。
ここも前までは草ボーボーだったはず。

市役所の人、整える区画間違えた?

一緒に来ていた夫も、ん?? となっていた。

でももしかしたら、新しく他の人が借りた可能性もある。

色々考えが巡ったが、私たちが借りた区画は草ボーボーのこの区画なのだから、隣は気にせずに、この雑草をなんとかしようということになった。

もちろん機械はないので、カマで少しずつ刈っていく。

しゃがむ姿勢に慣れておらず、その体勢を続けるだけでつらい。

今日全部刈るのは無理だな〜と思っていると、少し離れた区画で作業していたおじさんがこちらに来て話しかけてきた。

「あんたたち初心者やろ? 刈り方を教えてやる」

私たちがちんたらやっているのを見かねて来てくれたようだ。

「若い者が畑をやることは良いことだけど、こんなやり方じゃ日が暮れちまうよ」と言われた。

確かに、そう思う。

おじさんがカマを使って、草の刈り方を見せてくれた。
凄まじい速さで草が刈られていく。
根本的にまず、カマの使い方を間違えていたようだ。
教えてくれるだけでなく、ほとんどの草をおじさん一人で刈り終わった。

草を払ってから、スコップで掘り起こして雑草の根を取り、畝を作っていく。
教えてもらった通りに、一列作ってみた。

ミミズがたくさんいて、程よく湿ったふかふかの土だった

今度はさっきのおじさんの奥さんがやって来て、
「ナスの苗が余ってるからあげるよ」と8個ほどくれた。

もらってしまって良いのだろうか?と思ったけど、ありがたくいただいた。
九州はお節介なほど優しい人が多いと聞いていたが、納得。

早速、ナスの苗を植えた。

元気に育ってね

畑初日の作業はここまで。
おじさんのおかげで、想像していた5倍くらい早く進めることができた。

次の日は案の定、体がバキバキ。
筋肉痛にはなったが、土と自然に触れて、心はとても癒された。

翌平日の夕方になって、市役所から電話があった。
「畑はもう行かれましたか? 雑草、ボーボーでしたよね…?実は、草を刈る区画を間違えてしまって、、、」

やっぱりそうだったのか。

「もしよかったら隣の区画に変更しませんか?」と言われたが、もう苗を植えてしまったので、このままの区画でいきますと伝えた。


市役所の人が間違えてくれたおかげで、優しいおじさんとおばさんに出会えたし、高速草刈りの方法もわかったし、自然の状態の土を見ることもできたので、これはこれでよかったと思っている。


無農薬、無肥料で野菜を育てていくと決めたので、これから試行錯誤の日々が続くのだろうと思う。

自然栽培、自然農法、協生農法など、様々なやり方があるが、はじめは自然栽培で育てていく予定。

土や気候などを考慮しながら、しっくりくるやり方を見つけていきたい。



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