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森の音をきく|長野

この夏、長野へ行ってきた。

朝食を買うために訪れた、八ヶ岳にある小さなパン屋さん。

並んでいる列の最後尾につく。
店内をちらっと見ると、狭そうな空間に人が詰め込まれている。

店内から人が出てこないのに、並んでいる人はどんどん中へ入っていく。
どういう仕組みなのかな?と思いながら、流れに任せて店内に入ってみた。

その瞬間に悟った。
この人の多さではゆっくり見て選ぶのは不可能ということを。

パンは種類が豊富だった。
狭い棚にきゅっと肩を寄せ合うように並んでいるパンが、かわいらしく見えた。

他のお客さんに気をつかいながら、できるだけ素早くパンを選ぶ。
このお店の出口は、入口の反対側にあった。みんなそっちから出て行ってるみたい。

なんとか買い物を終え、外に出ると、森に囲まれたテラスのような場所があった。


ゆっくりと、深呼吸。

テラスを進んでいくと、おしゃれな雰囲気のカフェがあった。

そこでコーヒーを買うことに。

Sally Gally 店内
窓から見える森の景色


外のテーブルで、パンとコーヒーをいただいた。

サーモンとチーズのサンド


夏から隠れて、静かに佇むこの場所をとても気に入った。

葉が風で揺れる音と鳥の鳴き声が、癒し。

気のせいかもしれないが、心なしか蝉の鳴き方がおしとやかに聞こえる。

この辺りの蝉はなぜ控えめなのか、という大したことない話題で、夫と意見を出し合ったり、パンの感想を言い合ったり、そんな感じで時間が過ぎていった。

どこで何をするかも旅の目的として大事だけど、それ以上に誰と過ごすのかによって、心地よさ楽しさが変わってくる。

森に浸ってぽけ〜とする時間も楽しんで、次の目的地へ出発。

長野の景色が大好き


白樺湖の横を通り、山を抜け、「農産物直売所マルシェ黒耀」へ。

この直売所の入り口で時々出店しているコーヒーがとても美味しくて、この日も出店してるかな〜と期待して行ったが、やっていなかった。
店内に売られている冷凍のコーヒー豆を購入。

野菜、果物、お土産品など品揃えが充実していて、楽しめた。


宿泊の予約をしている宿へ向かう。
原村にあるオーベルジュ。

1日に2組限定という枠の中で、ぎりぎり予約が取れた。
お一人で営業されているので、お世話できるのが2組までで限界とのこと。
予約方法は、この時代には珍しく、電話かメール。

チェックインの時間も指定があったので、しっかりその時間にチェックイン。

シンプルで素敵な和室だった。

感じのいい店主と、どこかぎこちない初めましての会話を楽しむ。

夕食の前にお風呂を済ませておくことをおすすめされたので、近くの温泉へ行くことに。


温泉ですっきりして、18時より夕食開始。
カウンターに座らせてもらった。

オーベルジュというと、フレンチのお店が多いが、ここの宿は店主のこだわりが詰まった本格的な和食。

新鮮なお刺身、焼き魚、アナゴの天ぷら、煮魚、自家製そばなど。

この雰囲気に浸り、お酒もお料理も美味しすぎて、料理の写真を撮り忘れた。

店主がお話してくれた中で、特に興味深かったのが、この宿をこの場所にオープンするまでのお話。

人生の軌跡を聞けるのは、貴重なこと。

私が「料理ほんとうに美味しいです」と伝えると、

「美味しいのが当たり前」と返ってきた。

きっとすごく努力されて、ここまでこられたのだろう。
かっこいい人だなぁ。



翌朝。
朝食も美味しい和食をいただいた。

鮭の炭火焼きが絶品だった。



伊那の方へ向かう。


伊那のあたりは初めて訪れた。

標高の高いところから見る景色が素敵だった。
緑や空が近く感じられて、心地いい。


広い森のような、木々が密集している場所を見つけて、吸い寄せられるように入った。

野菜などが売られているお店とレストランがいくつかあり、こちらでランチをすることに。

ランチでいただいたのは、サーモンとほうれん草のガレット。
前日からサーモンをよく食べているような。

美味しかった〜
家でもガレットを作れるように、そば粉を購入した。


お店の外に、クマ注意の表示がありびっくり。
最近この辺りで目撃されたらしい。

こわいけど、ちょっとだけ森をお散歩。

信州大芝高原 みんなの森。


何も考えずに森と同調したかったが、ビビりな私の脳内はとても忙しかった。
クマが出てきた時の対処法のシュミレーションが永遠と繰り返されていた。(ビビりすぎ?)
夫はなんにも考えてなさそうだったけど。

鈴を持っていれば大丈夫なのかな。

お互いに傷つけず、ゆずりあって、調和して生きていけたらいいなぁと思う。



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おまめ
みなさんの幸せが続きますように。