ゲームについて。
1985年にゲームセンターにASO(Armored Scrum Object)というSNK(新日本企画)が開発したアーケードゲームが登場した。
縦スクロール型のシューティングゲームなのだが、途中で拾える「同じ種類の戦闘機の異なったパーツ」を3つ拾い揃えると、新たにその戦闘機が使えるようになるといういままでになかったタイプのシューティングゲームだった。
使える戦闘機を全種類集めるとスペシャルボーナスがもらえるようになっていたが、ボクは説明書きを読まなかったから、ただ敵を倒すことだけに夢中になっていて、このゲームの楽しみに気がついていなかった。
行きつけのゲームセンターにくるゲーム仲間のプレイを見ていたら、スペシャルボーナスをゲットしていたから、そこで初めてスペシャルボーナスのゲットの方法を見て学んだのだ。
ボクたちがゲームセンターに通っていた頃は、まだ初代のファミコンすら登場しておらず、ファミコンが発売される情報が流れたときには「これで毎回お金を使うこともなくなる」と、みんなが喜んでいたのだ。
そして、しばらくしたらファミコンが販売されることになった。
ゲームセンター時代から、任天堂は凝ったつくりの人気ゲームを作っていたが、ファミコンに舞台を変えても任天堂の勢いは止まらず、次から次へと人気ゲームを開発していった。
世界的に大ヒットしたのは「スーパーマリオブラザース」だが、ボクが初期の任天堂のゲームで、個人的に評価したのは「パルテナの鏡」と「ゼルダの伝説」である。
ファミコンが発売されると同時期に攻略本も発売されるようになったが、ボクたちのような元ゲーマーに言わせると、攻略本を見るのは邪道なのである。
ゲームセンターにも攻略本に頼るタイプの人間は来ていたが、ゲームというものに対する考え方(人に自慢したいなど)がボクとは違っていたからバカらしくて相手にもしていなかったのだ。
しっかりと取り扱い説明書を読めば、攻略本は必要がないと思うのだ。
「たけしの挑戦状」のようなゲームとはよべないゲームには攻略本は必要かもしれないが、あのゲームはビートたけしという頭のおかしい男がゲームがどういうものかも知らずに勢いまかせで作ったのだから、まともなゲームとはいえないと思う。
ファミコンから、スーパーファミコンに進化したあたりから、製作側が意図して攻略本を見ずしてはクリアできぬようにしたゲームも発売しだした。
さも、それがあたりまえかのようにだ。
ゲームを創る会社と攻略本を作る会社の連携がとれているようだったが、やはりそういうのが、日本ではあたりまえなのだろう。
攻略本なしでは、ゲームをクリアできない情けない奴が少なからず存在することは、あってはならないことではないのかと思う。
そんな流れをくむのが、現在の課金システムなのだろう。
それとは別に、グラフィックにこだわる人たちがいるが、それはゲームの本質からかけはなれているのではないかと感じている。
パックマンが初めてゲームセンターに登場した頃に、ゲームにハマったボクたちは新発売の時に取り上げて自慢されても気にするほどグラフィックやゲーム音楽にはこだわりはなく、どちらかといえばそのゲームの持つ独自性とか真新しさにひかれるのである。
特にグラフィックだけに特化していて、内容がショボいものには、到底魅力は感じはしない。
例え、それの前作が大ヒットしたものであってもだ。
ヒット作を連発するゲーム制作会社のも創るものは、決して期待を裏切らないから安心して新作を手に取ることができるが、そういう会社がやればよいと思うのが、グラフィックに力を込めることなのだ。
はき違えた考えで、グラフィックで売りだそうなどとしても、そんな甘い考えが通るわけもないだろう。
二流会社がいつ迄たっても二流会社なのは、本質に気づかないからなのだろう。
最近はスマホをいじる人が増えているが、バスに乗っていても電車に乗っていても落ちゲーをやっている人ばかりを目にする。
時間潰しなのかもしれないが、落ちゲーをしていて目を悪くするなら、やらない方がましだとボクは考える。
まだ情報を仕入れるのなら話はわかるが、時間潰しをしてというのは理解に苦しむ。
大切な時間を使い、目を悪くしてまで落ちゲーをしたいとは考えられない。
まだ音楽でも聴いているほうが、いくらかましと考えてしまうのは、偏見なのだろうか?
千差万別という言葉があるくらいだから、人には人の楽しみかたがあるなら、別にどうでもよいことなのであるが…。
最後に書いておきたいのが、最近のゲームは似たようなものが多すぎることについてであるが、これは時代の流れに沿ってのことだから、仕方のないことだと思う。
ゲームクリエイターのための学校があることや昔のように優秀なクリエイターが登場しなくなったことが、似たようなゲームばかりになる原因だから、もう二度と昔のようなオリジナリティーに溢れたゲームは現れないだろう。
あの頃が懐かしい。