プロレスをビジネスから考える 〜地方大会のホテル代問題〜
こんにちは。プロレススクエア開発担当のトカゲドライバーです。
今回もビジネス視点でプロレスを考えるわけですが、前回の売上の反対になるコストについてです。売上が高くてもコストも高いと収入にはなりません。コストもプロレス運営についてはとても重要です。
今回はコストの中でも「移動と宿泊費」について考えます。
プロレスラーといえばバス移動!
サッカーチームや野球チームもそうかもしれませんが、プロレス団体も移動の基本は選手全員のバス移動です!
天龍選手と阿修羅原選手がヒールというバスに乗らなかったり、かつての飯伏幸太選手が「人見知り」等の理由で新幹線移動だったりと例外はありますが、基本的には選手全員でバス移動が基本です。
もちろん大きな理由の1つは、コスト削減です。新幹線や飛行機ですと選手一人一人にコストがかかりますが、大型バスならばガソリンと高速代のみになるため大きく削減できます。
またバスに団体のラッピングを施すことで、団体の宣伝にもなるため一石二鳥なところもありますね。
バス移動ができない海外は?
地方であれば道路が続いてる限り基本はバス移動をするわけですが、最近増えてきた海外興行はバス移動できません。
選手のレベルや団体のレベルにもよるそうですが、基本は格安航空を活用して少しでもコストを削減するそうです。しかし、重要な試合やタイミングなどの問題でJALやANAも使うこともあるそうなのでケースバイケースだそうです。
野球のメジャーリーグは広い米国を移動するためチャーター機を活用するのは有名ですが、WWEもチャーター機の話は聞きません(もしあったらごめんなさい)。今後プロレス市場がさらに大きくなれば、世界を飛び回り興行するためのチャーター機が登場するかもしれません。
最近のコスト削減のポイントは宿泊費!
移動と宿泊費と書きましたが、最近のコスト削減のぽは宿泊費の方だそうです。昨今の訪日ブームで日本のホテル代は全体的に高騰しているためです。
ある意味出張族の中でも最も出張しているプロレス団体も結構悲鳴だそうです。
そこで対応策としては、「泊まらない」ことだそうです。とってもシンプルですが、最強の対応策です。
移動→興行→移動の日帰りにすることで、宿泊費を抑えているそうです。もちろん移動距離はスケジュール次第では泊まることもあるそうですが、なるべく日帰りで行けるときは日帰りにするという対応を行うそうです。
ハードな試合に加えてハードな移動。体調管理とコストのバランスが重要
ハードなプロレスに加えて、さらに日帰り移動でハードになってしまうことで選手への負担もあると思いますの。選手の体調とコスト抑制のバランスがもちろん重要になると思います。
プロレスが今よりももっともっともっと一般的になってどの地方でも2000人クラスのホールが満員になるようであれば、宿泊費を気にするようなことはなくなり、選手の負担も減るかもしれません。
やはり選手や団体のためにファンができることは、試合のチケットを買い・グッズを買い・SNSなどで感想を発信するということだと思います。