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もう少し食べたい!と思える軽めのキッシュを焼いてみた
1. キッシュはどうやって生まれた?
16世紀頃、フランスのロレーヌ地方ではパンを共同で作るパン作りの日があったようです。
どこのお家にもオーブンがなかった時代、助け合いながらパンを焼くことが必要だったのでしょう。
パン作りの日は女性達は一日中働きます。
しかし忙しくても、食事は欠かせない、そんな時パパッと作って食べられていたものがあります。
それがキッシュです。
でも、今私たちがよく知っているキッシュとはちょつと様子が違っています。
一番の違いは生地かもしれません。
昔の生地は、余ったパン生地を使っていました。
それに卵と生クリームを混ぜたミゲーヌというものを塗ってパン窯の余熱で焼いたもの、それが当時のキッシュだったと言われています。
ミゲーヌとは卵と生クリームを混ぜたアパレイユのことです。
現在のキッシュにはよくたまねぎが入っていますが、初めから玉ねぎが入っていたわけではありません。
たまたま庭にネギを見つけたら、じゃぁ、コレを今日はトッピングしてみようか。
という具合で、必ず入るものではなかったようです。
当時は薄く伸ばしたパン生地を使っていたことを考えると、どちらかというと、当時のキッシュはピザに近いかもしれませんね。
ロレーヌ地方の隣のアルザスには昔のキッシュに似たものが残っています。
『タルトフランベ』というものです。
パン生地を薄く伸ばしたものに、生クリーム、フレッシュチーズ、ベーコン、たまねぎを乗せて薪窯で焼いた物です。
私も食べたことがありますが、アルザスの地ビールともよく合います。
初めはパン生地で焼かれていたキッシュも、人々の生活の向上とともにバターを入れたパートブリゼが好まれるようになりました。
現在では、キッシュは温かい前菜的な位置付け。
しかし、ロレーヌ地方では親しい友人を家に招く時によく食べられている料理で、前菜というよりメイン料理にもなるそうです。
おしゃべりを楽しみながらパン作りをしていた時の名残なのでしょうか、キッシュはロレーヌ地方の人たちにとっては、人と人を繋ぎ、楽しいこと苦しいことを分かち合う時に食べるもので、それが心の奥底に残っている料理なのかもしれません。
時代と共にリッチになってきた生地ですが、最近では健康を意識してヘビーでない、軽いキッシュが好まれるようです。
例えばアパレイユに使う生クリームも脂肪分が半分の物、或いは牛乳で代用することも多くあります。
クラッシックなキッシュは美味しいけれどヘビーに感じることもあるので、少し工夫をして軽めのキッシュを作ってみました。
2. ヘビーでないキッシュにするために考えたこと
比較的手軽に作れて、サクッとした生地にしたい。
そして食後もヘビーさを感じないキッシュ、コレが私の理想です。
そのことを踏まえると、生地はバターの代わりにオリーブオイルで。
アパレイユは生クリームの半分を水切りヨーグルトにしてみました。
生地にオリーブオイル使うメリット
*1.お手軽にできる。
キッシュ作りで一番面倒なのは、生地作りだと思います。
バターが溶けないように、夏場は特に温度を気にしなければなりません。
でも、オリーブオイルで作るキッシュはその点を気にしなくてイイのです。
隙間時間に材料だけを混ぜて平たくまとめ、ラップに包み、ジップロックの袋に入れて、冷蔵庫で寝かせる、コレだけです。
使う1時間前に常温に戻しておくと伸ばしやすいです。
*2.サクッとした生地になる
オリーブオイルの量は通常使うバターの量に比べると約3分の1ほどでなので、生地が重くなく焼き上がりもサクッと仕上がります。
さらにオリーブオイルの香りが心地よく、しかもヘルシーです。
アパレイユに水切りヨーグルトを使うメリット
*1.ヘビーさが軽減できる
*2.水を切っているので、余計な水分が生地に染み込まない。
3. ではでは、Myキッシュの作り方です
以下の通り作ってみました。
(22cmタルト型)
パートブリぜの材料
薄力粉200g
オリーブオイル55g
塩2つまみ
水大さじ2半
フィリングの材料
菜の花半束、新玉ねぎ1/2個、ベーコン100g、チーズ30g
アパレイユ:卵3個、水切りヨーグルト大匙4、生クリーム100cc、ナツメグ、塩、胡椒
作り方
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底の表面をフォークで突き刺し、180度のオーブンんで15分空焼きする。
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塩で軽く味付け
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ヨーグルトをペーパーの上に空けておく
冷蔵庫に一晩入れるとホエイがボウルに溜まり、ペーパーの上にヨーグルトのみが残る
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空焼きしたタルトに広げ、アパレイユを注ぐ
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