安壇美緒「ラブカは静かに弓を持つ」感想~信頼は未来のものだからね、と思わせてくれるラストが良き♡~
大福には餡子。
明太子にはご飯。
だったはずがー!
いちご🍓×大福
明太子×スパゲティ
意外な組み合わせに気づいたのは誰?
天才かー!!美味すぎる(*´༥`*)ウマイ♪
本書も最初は、その組み合わせで大丈夫?
“スパイ×音楽”
意外な組み合わせのようだけどどうなるのか楽しみ♬
音楽の著作権を管理する団体の職員である主人公の橘。
チェロが弾けることから上司の命で音楽教室へ潜入捜査へ。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
🎻🎻
本屋大賞発表までもうすぐ。
ギリギリセーフで図書館で借りることができました。
期待していた以上に面白かったです♡
JASRACとヤマハ音楽教室の著作物使用料徴収を巡る対決。
実話から着想を得た作品のようです。
その事実におぉぉ(,,ơ дơ)✧
覆面調査した職員が裁判で調査内容を証言した事実にもおぉぉ(,,ơ дơ)✧
覆面調査といえば、ミシュランなどの飲食店イメージが強かったので驚きだったのに、本書の中で、覆面調査はそれ自体は珍しいものではないと書かれており、喫茶店等でお茶してるあの人がそうかも...世界に!おぉぉ(,,ơ дơ)✧
🎻🎻
本書は、がっつりスパイものでハラハラ┣¨‡ ┣¨‡。
手に汗握る物語ではなく、橘の成長物語を軸に、信用とは?信頼とは?改めて思う作品でした。
情に流されるタイプではないと上司に信用された橘でしたが、音楽教室の講師や同じ受講生の仲間たちとの交流を経て、信頼されていることに喜びを感じつつ騙していることに苦悩し始めます。
橘が出した答えとは...。
ここでいきなりアドラー心理の話を...。
アドラー曰く、
「信用」は、条件付きで信じる。
「信頼」は、条件なしで信じる。
音楽教室は信頼と絆があると教えてくれた場所。
信頼は未来のものだからね、と思わせてくれるラストが良き♡
橘たちが奏でるメロディーがバックミュージックとなって聞こえてくるような、また読み手との距離感が近すぎもせず遠すぎもせず、わたしにはちょうど良い、押しつけがましくなく心地よい読書時間でした。
📚🎊📚
本屋大賞作品ノミネート作コンプリートは無理でしたが10冊中7冊読めましたよ。
7冊読んだ中で、わたしが好きな順は、
「光のとこにいてね」
「ラブカは静かに弓を持つ」
「君のクイズ」
「宙ごはん」
「爆弾」
「汝、星のごとく」
「方舟」
いやはや...最近読んだ本が印象に残ってるだけじゃーん( ˘ω˘ ; )ですが、書店員さんのイチオシ発表を楽しみに待ってまーす。