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伊坂幸太郎「マイクロスパイ・アンサンブル」感想~〇〇らしいは最強!~

・「らしい」ってなに?

男らしい、
女らしい、
子どもらしい、
自分らしい...。

「らしい」ってなんだろう?

時にはいい意味に聞こえ、時には悪い意味にも聞こえるのは私だけなんだろうか?

らしいに救われ、らしいに囚われる。

でもでも、この方の「らしい」は最強!!
伊坂幸太郎らしいー!
「らしい」に嬉しくなる。

では、

・伊坂幸太郎らしいってなに?

・プロット展開が巧みで鮮やかな伏線回収
・シャレオツでユニークな会話にワクワクする登場人物たち
・別作品でも話や登場人物たちがリンクする
・複数のストーリーが交互に描かれ徐々にシンクロする
・心に残るセリフの数々

わたしが思いつくのはこの辺りかな。
まだまだ魅力はあると、ファンの方に怒られそうなんで、よかったら教えてね(^_-)-☆

・簡単あらすじ

どこかの誰かが、幸せでありますように。失恋したばかりの社会人と、元いじめられっこのスパイ。知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり……。ふたりの仕事が交錯する現代版おとぎ話。

猪苗代湖の音楽フェス「オハラ☆ブレイク」でしか手に入らなかった連作短編がついに書籍化!

・音楽と小説のコラボ

一年に一話ずつ七年で七話。
毎年一話ずつ読む楽しみ。

ちゃんと伊坂幸太郎らしい作品で、失恋した社会人と元いじめられっ子のスパイという、ふたつのストーリーが交互に描かれシンクロする。

巧みなプロット展開に、なんと&そうだったのかと、元いじめられっこのスパイの真相を知り、膝を打つのが四話から五話あたり。

そして、

心に残るセリフ

「時間と他人の心、それ以外は、どうにでもなりますよ」
「あっちの世界に行けば、あっちの物差しがあるがあるし、こっちに来れば、こっちの物差しがある」(本文より)

192ページと長くはない作品なのに伊坂幸太郎らしさが溢れ満足させてくれる一冊でした。

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