物語を上手に読めるかな?
読んだ本の管理は、読書メーターを使っている。
その読書メーターで今年も「レビュー大賞」が開催。
毎回、箸にも棒にもかからないのに懲りずに参加。
今年は課題図書が10冊。
これを機に、自らは選ばない作品を読んでみようかな...。
図書館にある作品からチョイスしようとウロウロしてたら、課題図書より先にこちらを見つけました。
レビュー書くのにヒントになるかも...。
「物語のカギ」渡辺祐真/スケザネ
物語なんて勝手に楽しんで読めばいいさと思う一方で物語を上手に読みたい!と、思っている私もいる。
同じようにスケザネさんも、物語を上手に読める人にあこがれていたそうだ。
そこで、物語を上手に読める人は、たくさんの視点を持っていることに気づく。
なるほどー、視点ね。
その視点について、ゲーテやファウストに白鯨だけではなく、呪術廻戦や君の名は、約束のネバーランド...興味を引く漫画等を使って教えてくれているのが面白い。
でもね、斜め読みーだったからだろうか...読んでるときはフムフムとなったのだけど、上手に読める視点が私には身についたのかは疑問...っていうかついてない( ˘ω˘ ; )
身についてないままに、課題図書から選んだ二冊の感想を。
🐈🐈
「書店主フィクリーのものがたり」ガブリエルゼヴィン
おバカなほど読書好きさんはもっと本が好きになり、読書はじめようかなさんも共感するはず。
だって読めば人生は一度きりではないと思える。
「二十のときに感じたことは、四十のときに必ずしも同じでない」この言葉は、あるきっかけでひとりの少女の父親となった書店主フィクリーが娘へ本の感想を贈った一節。
読書は、今を昔を本を通じ人生を何周も体験することができる。
そこで思う。
人生も然りと。
妻を亡くし偏屈おやじとして有名だったフィクリーも本を読んだことがなかった警察署長さんも、人に本に出会い思いもよらない人生に出会えたのだから。
「ミミズクと夜の王」紅玉いづき
誰も死なない本もあれば、復讐に燃える本もあるし、泣けて笑えて元気が出る本もあるが、本書は悪人が出てこない本。
えぇー!いい人ばかりが登場するの?
悪役がいないと盛り上がらないのでは。
では悪者とは何か?
誰かにとっての正義は誰かにとっての悪。
本書は、大切な人を欺くのが正義で、大切な人を守ろうとすることが悪となるが、「幸せ」への問いが悪をクソ食らいにする。
森が薫り草木がざわめき月明かりが照らし童話のような絵本のような優しさで読み手を包みこみながら「幸せ」とは何かを問いかけてくれる一冊。
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