推しの純文学
・純文学って面白いの?
☆純文学とは☆
ウィキさんによると、大衆小説に対して「娯楽性」よりも「芸術性」に重きを置いている小説を総称するらしい。
げいじゅつーー!と聞くと、なんと堅くてむずかしいそうなイメージが先行し敬遠しがち...かな。
私も苦手でした。
起承転結もはっきりしてなく、「起」「起」ばっかりで、盛り上がるはずの「転」なしでここで終わり?いきなり「結」になっちゃうのかーい!
わけわかんないよ(ꐦ°᷄д°᷅)
てな具合に怒ってはいけない。
最近の純文学って面白いんだもの。
私の好みがかわったのか?
それとも純文学のスタイルがかわったのか?
最近好きになった『推し』純文学作家さんお二人。
まずは、
石田夏穂「ケチる貴方」
冷え性のドケチ女さんのつぶやきに一票!!
ブンブン頷きながら読んだよ。
冷え性とケチでジェンダーを見事に語っている。
そして、ちょいちょい差し込まれるユーモアに爆笑(*´ж`*)ブッ
自分の風貌を、まさかり担いだ金太郎と例えたり、
指導する後輩男子社員に対し、
ユーモアを交え、さりげなく不器用な女性の生きづらさを描く石田夏穂さんが好き♡
🥀🥀
滝口悠生「ラーメンカレー」
友達がロンドンで結婚式を挙げるついでに、イタリアのペルージャに暮らす友人を訪ねる夫妻。
言葉が通じない国でのあたふたからの空気悪くなるよねぇ~話&久しぶりに友達に会って回顧するノスタルジックさ。
今と昔の溶け合い具合が心地よい話と、同じく結婚式に参列した窓目くんが恋に落ちてしまった話。
🥀🥀
以前読んだ「高架線」が面白かったので手に取る。
ミニシアターのドキュメンタリー作品を見てるような感覚だった。
よってエンタメ性はない。
エンタメ性はないがキャラがよいのだ。
特に窓目くんがね(ˊ˘ˋ* )♡
表題作を含む窓目くんの手記が面白かった。
ロンドンの結婚式で出会い遠距離恋愛することになったシルヴィから、あなたの仕事について詳しく教えて♡
英文で答えることになった窓目くん。
冷静に答えているが...なかなかのクレイジーさ( ˘ω˘ ; )
大学時代には気になっていた女性に十万字、レポート用紙百枚ものラブレターを書いた窓目くんだもの。
で、窓目くーーん!
そのシルヴィという女に騙されているのでは?
読者は全員が思っているぞ。
えっ?窓目くんもそう思ってるの?
そこじゃない?
ロマンチックの臨界点はどこにあるのか、ラーメンカレーの意味が知りたい人は読んでみてー。
日記のような話が延々と続くので、万人受けはしないだろうけど私は好き。
「長い一日」で、先に窓目くんが登場していたことを知り、図書館に借りに走ったぐらいに好き。
やったー!置いてあったぞー!
出現率の低いレアなポケモンを見つけた時ぐらいの喜び。
なのでGWに読もうと思っていた積読本たち。
またまた積んでしまってごめんね。
先に窓目くんに会いにいくね。
㊡㊡
長かったGWが終わる。
窓目くん、私の脳内にも流れるよ。
『レイニーブルー』がーーー!
♬レイニーブルーもう終わったはずなのに
レイニーブルー何故追いかけるのか
あなた(休日)の幻 消すように
私も今日は そっと雨♬