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学生必見!先生から「ChatGPTとバレない」レポート作成

ChatGPTは秀逸な文章を書けます。でも、ChatGPTでレポートを書いても80%くらいはわかるよ、という教員の声がありました。

さて、この記事の前半をChatGPTに要約してもらいました。

ChatGPTの文章は素晴らしいが、レポートの課題に対してAI生成の回答をそのまま提出するのは避けるべきです。AIの文体は一貫性が高すぎるため、講師は学生が書いたものではないと見抜くことができます。しかし、AI生成の文章を参考に自分でレポートを書くのは問題ないです。

東北福祉大学 岩田先生

これってある意味、ウチの生徒の書く文章はAIに負けてますっていう敗北宣言なのだけど、そこのところはいったんおいといて。

ともあれ、ChatGPTの文体は一貫性が高すぎる、整い過ぎているというのはその通りだと思います。しかし、みなさんご存じのとおり、ChatGPTは役割を与えればそれを演じるのは得意です。また、文体や表現に関しても細かく注文を付けることができます。

ChatGPTに「先生が考える大学生像」を演じてもらえれば、先生に見破れないレポートができる、と思いプロンプトを作成してみました。

大学の先生が考える「大学生像」

まず、大学の先生が自分の学生をどのように見ているかを知る必要があります。先ほどの記事に大学生の書くレポートについての話がありますので引用します。

多くの学生はどんなにぼくが指導しても、レポートなどは一度も推敲していないとしか思えない内容で提出してくれます。誤字や脱字が多いのはもちろんですが、文章を一貫した気分と思考状態で揺らぎなく書上げることは簡単なことではありません。そのため、学生から提出されるレポートには表記ゆれや表現のゆれが含まれることが多いです。さらに、締め切りぎりぎりに書く方も多いみたいで、終わらせること優先になり、なおさら一貫しないものが多いです。

東北福祉大学 岩田先生

大学生のレポートは
・誤字、脱字が多い。
・文章が一環していない。
・表記ゆれや表現のゆれが多い。

散々な言われようですが、実際そんなものなのかもしれません。

さて、これを元に「先生を欺くレポートを作成するプロンプト」を考えていきたいと思いますが、「前置きはいいから、はやくプロンプトを見せろ!」という人も多いと思うので、先にプロンプトを書きます。

#命令書:
あなたは高校生です。
以下の制約条件をもとに「データサイエンスの重要性と将来性」についての記事を書いて。

#制約条件:
*600文字以内。
*語尾はですます調で。
*語尾は「思います」を多用する。
*「予想される」という表現は絶対に使わない。
*同じ表現を2回以上使わない。
*途中で例示する。
*中学生にもわかる表現で書く。
*この【#制約条件】にある言葉は【#出力文】で出力しない。

#出力文:

まず、演じさせるのは「高校生」です。
大学生を演じさせると「大学の先生が考える大学生像」よりも賢くなってしまいます。残念ながら大学の先生が考える自校の学生のレベルは高校生レベルです。高校生を演じさせるようにしましょう。

文字数の制限は大事。
これがないと「ちょっとそっけなくない?」というぐらい短すぎたり、「もういい、わかった、落ち着け!」と言いたくなるくらい長すぎたりするものを出してきます。ただし、600文字の課題なら1000文字ほど書かせることをお勧めします。理由は後に書きます。

次に語尾ですが、語尾は学生らしく「ですます調」でいきましょう。
これがないと「である」とか「と予想できる」など、強めの口調が出てきます。「あのさあ、断言ばかりしてるけど、本当にそうと言えるの?」と、先生のクリティカルシンキング魂に火をつけることになります。

語尾に「思います」を多用する。
これが最も重要で、これによって学生感が爆上がりです。

「予想される」の表現を禁止。
プレーンのままのChatGPTに未来や将来についてのレポートを書かせると出させると「予想される」という表現を多用してしまい、先生にバレるのでこの表現は封印。

同じ表現を2回以上使わない。
岩田先生の指摘に「同じ表現を連発する」とありましたよね。なので、同じ表現をしないように指示。600文字程度なら同じ表現無しでもいけるでしょう。もう少し長いレポートなら「同じ表現を2回以上続けて使わない」など、制約を緩くしてもいいかも。

途中で例示する。
例示、大事。
ただ例示が適切すぎると、先生から「おや?ウチの学生がこんなに適切な例示を思いつくだろうか?」と嫌疑をかけられる場合もあるので、場合によっては外しましょう。また、ChatGPTは例示を指示しなくても、例示してくれることもあります。

対象は中学生を想定して「中学生にもわかるように」。
これによって文章が分かりやすくなるとともに、先生の考える大学生像にぐっと近づきます。

このようにして書いてもらったのがこちら(600文字で書かせています)。

もう一度回すと、こういう文章も出ました。


冒頭の記事元にある、岩田先生が出力した文章と比較してみてください。学生のレポート感が一気に増して、先生を欺けるレベルになったのではないでしょうか。

しかし複数生成するとわかりますが、岩田先生の指摘するように、文章の展開や段組みなど似た感じになりやすいですね。もし気になるようであれば、段組みを入れ替えたり、「また」「さらに」「最後に」などの接続詞を変更してみてもいいかもしれません。

また、600文字の課題であれば1000文字ほど書かせておけば、その中で説得力がありすぎる部分、例示が適切すぎる部分などを削除するなどの「減らす加工」ができて便利です。

文章のレベルについてですが、自校の先生が、自校の学生をどのくらいと査定しているのかを知るのが重要です。この内容はウチの学校には稚拙すぎる…と感じるようであれば、演じる役割を大学生にしたり、対象を高校生にしたりして、文章のレベルを調整してみましょう。

しかし今後、実力でAIのように論理的な文章を書ける人が入学してきた場合、教授から「お前、ChatGPT使って書いただろ?」とか疑われるようになるんでしょうか?なんかそれは嫌な世界ですね。

さて最後に。

「学び」は知識や技術を習得して、自分で使えるようにするためのものです。

ChatGPTでレポートを作成してそのまま提出するとしても、その内容を自分のものにできないと「学んだ」とは言えません。

このプロンプトを使う場合は、その内容を「学んだ」状態にしておくことをお勧めします。

「学び」は本来、面白いものです。しかし、いろいろな理由で「学び」は苦行でつまらないものと思わされている人も多くいます。

「学び」の面白さに気づければ、勉強はゲームのように楽しくなります。

その辺の話は別の記事で話していますので、興味があればご覧ください。

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