中澤系歌集『uta0001.txt』を読む。
黒い装丁の
中澤系歌集『uta0001.txt』。
雁書館刊行の銀色の装丁の歌集は
プレミアが付いていたり、
所持している古本屋と都合がつかず買えなかった。
そうして銀色の装丁の歌集を買えずにまごまごしていたら、
黒い装丁の歌集が皓星社から刊行された。
そんな入手に思い出のある歌集から
五首紹介。
食べるという行為は、食べ物に触れることでもあるのかもしれない。
ティッシュ配りの短歌は身近に感じる。
色々な事がスマホでシステム化しつつある今を、
作者が見たらどう思うだろう。
命令形の短歌はあまり好きではないのだが、この短歌は別。
街でよく見かける電線も青空も特別に見えてくる。
訓練と思えば混み合う電車でも乗り切れるか、
今度電車内が混んだら試してみようと思った。
怜悧な短歌群の中にふとこういう短歌が出てくると何だかホッとする。
作者の中澤系氏が存命ならば、
コロナ禍やスマートフォンなどのシステムを見て、
どんな短歌を詠んだのだろうと思う。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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