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日記

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日記です。不定期更新
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2020年3月の記事一覧

2020年3月15日

ぼーっとしていたら、最寄駅の反対側行きの電車に乗っていた。人生を線路に例えれば、前向きに進もうと思ってぼーっと電車に乗り込むと、それが地獄行きの電車でも私は気がつかない気がする。何駅か揺られて、ああ、これの行き先は、私が望んでいた場所ではないのだとぼんやり思うのだ。

人よりぼーっとしていると言われることが多い。上の例えでいうと、大多数の人間は、行き先を乗る前に確認するのだと思う。それか、間違

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2020年3月16日 -合理的なアホ、こと自分

 自分は勉強を小学からチマチマやってきたけど、それは毎日毎日のミクロな作業で。ある時、なんかの模試を受けた時に自分の全国の位置を知って衝撃を受けた。自分の中で完結していたものが、全国の他人と初めて相対評価された瞬間であって、自分というものの位置をマクロで意識した瞬間だった。

 中学受験をして、中学に入学した。そこでもたびたび模試を受けたけど、順位を気にしすぎるといけなかった。俯瞰してばかりだと目

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2020年3月17日 -Wikipediaという、最高の文学に見る「文章としての崇高さ」

2020年3月17日 -Wikipediaという、最高の文学に見る「文章としての崇高さ」

 

 Wikipediaが好きだ。もともと、食品の成分表示や、家電の取扱説明書などをかなり読み込むタイプである。ガチャガチャのカプセルの中に入っている、小さな紙も隅々まで読み込む。ぷっちょの包み紙に書いてある、ぷっちょのキャラクターの説明文も読む。なんでも読む。

 これらに共通するのは、「たくさんの、なにかを説明するための文字列」という所か。
意味の無い文字の羅列が好きなわけではなく、それ

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移ろいゆくモノたちの優しさに触れて -2020年3月21日

昨日、国公立大の後期の合格発表があり、晴れて大学生になることが決定した。

滑り止めで合格した私大の入学金を故意に振り込まなかったので、事実上の背水の陣で臨んだ試験であった(私学を全部蹴るという荒技を経たが)。

その事もあり、喜びもひとしおだったのだ。

1年間、思い返せば非常に長かった。その中でも、合格発表までの期間は永遠に続くとさえ思えるくらい長かった。その中で考えていたことを書こうと思う。

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「寂しい」と思うくらいには恵まれていた -2020年3月29日

引越しの手続きが大体終わった。来週から一人暮らしを始める。

ドタバタした中で決めたので、物件はやや後悔が残ってしまった。
しかし、「気に入らなければ何時でも引っ越せばいい」との両親の言葉に幾らか気分は晴れた。
その時私は、父が運転する車の後部座席で、窓の外を見ていた。
一人暮らし用に家具を買いに行った帰路。店舗内をぐるぐる歩き回って疲れていた私は、車内の揺れの中で久しぶりの深い眠りに落ちた。

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