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100年以上の科学に裏付けられた最強の2大学習法

割引あり

中国に留学に来てはや2か月。授業、研究だけでなく語学や生活環境を含め「学ぶ」ことの必要性と重要性を日々痛感しております。

👇(中国にきて1か月の時点で思ったことを書いた記事)

私が考える「正しい/効率的な」学びってのは明日控えている一問一答のペーパーテストで高い点数がとれるように大量の情報を詰め込むこと、というよりも、1)必要な文脈で適切な情報を取り出し組み合わせることができ、2)長期間記憶を保持し、3)さらに異なる文脈で知識を応用できること(いわゆる「知識のトランスファー」ができること、みたいな捉え方でして、昔からこの要件を満たすように色んな勉強を試していたりするわけです。

そんなところで最近読んだNature Reviews Psychology誌のレビューでは「100年以上の学習研究を調べたところ、この2つの学習法が最強っぽいぞ!」みたいな内容になってて有用でした。結論から言ってしまえば「*検索練習」と「*スペーシング」だけはしっかり実践しようぜ!って話なんですが、改めてこの2大要素の重要性を痛感したので、今回はこちらのレビューをベースに検索練習とスペーシングについての知見をまとめてみます。

複雑化が進み情報の渦に飲まれそうになる現代を生き抜く上で「正しい学習法」を身に着けておくことはかなり重要なアドバンテージになるはずですんで、少しでも参考になるヒントを見つけていただければと思う次第です。

*検索練習:以前に学習した内容を思い出す学習方法(どうやって学ぶか)
*スペーシング:適度な間隔をあけて学習すること(いつ学ぶか)

ちなみに、「なんでそんなに効果的な学習法が証明されてるのにみんな当たり前のように使ってないの?」って疑問に対してアイオワ大学のカーペンター教授は、

「その一因は、学習に対する誤った思い込みや、テクニックの直感に反する性質にある」

とのこと。なんで、いつも通り本エントリでは納得感を得られるようなるべく多めに具体的なデータなども含めておきました。なお、検索練習とスペーシングについては以前にもまとめたことがありまして、ご興味があればこちらも適宜ご参照くださいませー。


いつ学ぶのが最適か?問題

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