若草物語とジョーとわたし
お久しぶりです。
海外行って、旅行行って、いそがしく過ごしてました。
書き貯めてるのでそろそろ放出します。
小学校1年生の頃、本の虫だった私に父が当時の私にしては小さい活字の本を買ってくれた。それが私と若草物語の出会いである。主人公が私に似ているから好きになると思うと父が何気なく話していたのをぼんやりと覚えている。速読が得意だった私もさすがに時間がかかり、ゆっくり読んでいたら目が悪くなると母にとりあげられた。(実は読み終わっていて2週目だったけど)
まず、話にとても引き込まれた。父が言う通り、主人公のジョーは本の虫で当時の女の幸せである結婚より1人で生きていくことを目指していた。文章を書きことが得意で小説家が夢だった。ここまでは私の大好きなジョーである。私も本の虫で男まさりで文章を書くことが好きだった。当時から私が10年以上ずっと理解できず悲しみも抱くことが2つある。まず、ジョーが時間犠牲にして、我慢してまでマーチ叔母さんの面倒を見ていたのに、彼女の夢であったヨーロッパに行くことをエイミーが奪ったこと。エイミーのやることなすこと実生活では長女である私は全て許せないのである。ジョーが長い時間をかけて書いていた小説は芝居についていけなかっただけで燃やすわ、のちに語るがジョーの最大の理解者であるローリーは奪うわ全てが許せない。長女という立場上我慢することに慣れているがふつふつした気持ちを永遠に持ち続けている。私は進路で苦しんだときにジョーを若干思い出した。ティミーとエマが出てるから実写も見て実写にされて尚更許せなくなったけど。全巻読んだのでのちに屋敷を相続すること、先生と結婚して息子2人に恵まれることも知っているがむしゃくしゃする気持ちは消えない。小説を燃やしたとき許しなさいと言われていたこともかわいそうと猛烈に感じた。父親が牧師であり、許しを重要視するキリスト教を反映しているのだろうが人間には許せないものもあるんだよと当時からずっと思っていた。
次に先ほども触れたローリーのついて。そもそもローリーと出会うのは物語序盤であり、超重要人物である。彼がジョーに恋していることは7歳の私でも読み取れた。しかし問題はローリーが姉の結婚でセンシティブになっているジョーにプロポーズすることから始まる。そりゃ拒否するよな、と。しかしめげないローリーさすらいの旅に出るのである。実写では何気なくもらったジョーからの指輪を左手薬指につけていて泣けた。ジョーは彼の気持ちに応える準備ができていなかっただけなのに。小説の続編でローリーとジョーは目を合わせただけでお互いの気持ちがわかているようと描写される。ジョーはローリーと結婚したらうまくいかなかった、という指摘を見たことあるがじゃあなんで金持ちになりたいだけで性格悪いエイミーだけ甘い蜜を吸うんだと思う。好きな美術をやりながら、姉のほぼ恋人だった人の傷心に漬け込み(元々彼女はローリーが好きだった。一番身近にいる金持ちだし)奪い結婚し、趣味をして暮らす、など都合が良すぎる。私はジョーに似ているので結婚が全てだと思っていないが、いくらなんでも意味がわからん。許せん。いつか私がローリーとジョーの幸せな未来をかきかえてやりたいとずっと思っています。
私は奪われずに守り切りたいなと思う。