【せんせいのつくり方】 ワーク5:先生の「しごと」としてやっていること
1年前のちょうど今頃、「せんせいのつくり方」(岩瀬直樹・寺中祥吾著)という本を読みながら、ワークへのこたえをまとめてみるマガジンをつくっていました。
前回の記事から1年を経て、再び同じ本を手に取っています。何となく更新の手が止まってしまっていましたが、今またタイミングなんじゃないかという気がして続きを書いてみることにしました。自分のために。
もしご興味を持ってくださった方がいらっしゃったら、これまでの記事はこちらのマガジンからご覧ください。
ちなみにワーク4までのこたえを改めて考えながら読み比べたら、自分のこたえが1年前とはまた変わっていて面白かったです。1年後の自分もまたこれを見て変化を感じるのでしょうか。
では、早速はじめます。
ワーク5:先生の「しごと」としてやっていること
まず、ここで言う「しごと」とは何かを引用してから私のこたえを書いてみます。
先生の「しごと」とは、教室にいるわたしの、ふるまいのことです。教室でのふるまいのすべては、先生としての「しごと」になるのだと考えています。しかし、たんに職業としてこなす「仕事」とはちがって、そこには「わたし」という一人の人間の存在があります。
(1)先生の「しごと」として、いま、やっていることを一覧から三つ選び、その割合(%)を下記グラフに書き入れてください。
*あてはまる言葉がない場合は、一覧の中にある空欄に書き込んでください。
任せる:40%
把握する:25%
きく:35%
(2)それぞれの「しごと」や書き込んだ割合について、くわしく説明してください。
まず、その授業における問いやゴールは提示しつつも、具体的な行動や問いへの答えは生徒に任せる部分が大きいと思うので、その割合を大きくしました。
任せた上で、生徒たちの様子を見ながら状況を把握して、その後の働きかけを考えるので、それを入れました。ただ、全てを把握できないとも思っているので、割合は少なめです。
最後の「きく」には「聞く」も「聴く」も「訊く」も含むのですが、生徒たちが話している内容に耳を傾けたり、相談してきたらその話を聴いたり、時には質問したりという部分に頭を割いているかなと思って、2番目に割合を大きくしました。
(3)その割合に満足(納得)/不満足だとしたらそれはなぜですか?
不満足な部分は、任せるとは言え、大きな枠組みは私たちが作っていて、その内容が必ずしも全員にとってそのタイミングで満足できるものになっていないこと。一緒に授業をつくる先生方と状況をできるだけ把握しながら、その中での改善はしているけれども、全員にとっての学びのある場になっているか自信がないからです。
(4)いまやっていることの割合を変えるとしたら、どのように変えたいですか?そのときに、言葉を一つだけ変えてもかまいません。「こういう『しごと』がしたいなあ」と思う割合に、変えてみてください。
任せる:40%
寄り添う:35%
きく:25%
(5)その割合に変えたいなあと思う理由は何ですか?
相手が前に進むためではなく、自分の不安を減らすために聞く部分を減らしたいと思うからです。
(6)(言葉を変えた場合)どの言葉をどの言葉にかえましたか?それはなぜですか。
「把握する」を「寄り添う」に変えました。「把握する」のはこちらが行動をするための手段で主導権がこちらにある感じですが、「寄り添う」は相手の行動を支援するための姿勢で、主導権が相手にある感じがするからです。
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書いてみて、いまやっていることの割合は普段仕事で意識していることが出てきましたが、ありたい方の割合は個人的にもっと大切にしたいことが反映されているのかなと思いました。
意識していることも1年前ならまた違っていて、「見守る」とか「質問する」とかが入っていた気がします。対生徒以外の場面で考えるとまた違うものが出てくる気もします。
何より、三つに絞るというのが難しかったですね。実際はもっといろいろとしているんじゃないかと思います。
でも、同時にすべてを意識的にやるのも大変なので、三つくらいでありたい姿を考えるのがちょうどいいのかもしれません。
先生以外の仕事でもこれは応用できそうですね。
あなたが「しごと」としてやっているふるまいは何ですか?