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【シビル•ウォー アメリカ最後の日】映画を観た!

「アメリカ最後の日」なんてタイトルに入ったら観るしかない。
なんであれ何かが滅亡する映画はみたい。
アメリカが超大爆発して消し去ると思っていたら、そんなことはなかった。
騙された!!

タイトルに誠実な部分もあって、Civil War…
アメリカの政治的分極化で内戦するという話だろうということは、確実だ。そこに裏切りはなかった。

カルフォルニアとテキサスが手を組んで、アメリカ合衆国と戦う的な予告を見た時から…「えっなんで?」という興味。
保守大国テキスト、レザーフェイスだっている。
ハリウッドよろしくリベラルなカルフォルニア、ミッキーマウスだっている。
純粋なストーリーへの興味があった。
あと、しつこいようだけどアメリカが木端微塵に吹き飛ぶ映画だと思っていた。

映画の感想

映画の感想をちゃんと言いたい。
日常で映画好きの人と話す時、大体ちゃんと話せない。ちゃんと話せないけど映画の話はしたい。
シビル・ウォーも面白かった。
音楽がキマっていた。
キルスティン・ダンストが出てるだけで、嬉しい。
こんな感じのことしか言えない。

あと、何か言えるとしたら・・・
「二極化するアメリカ政治と、民主主義の崩壊の危機はリアルワールドと地続きにある、恐怖だ!」的なことになると思う。
われながら味気ない。説明しかしていない。というか、予告以上のことは何も言ってない。

ここで、著名人がプレスのために公式に寄せているコメントを読もうと思う。

コメントはザックリと雑にまとめることが可能だった。
「二極化するアメリカ政治と、民主主義の崩壊の危機はリアルワールドと地続きにある、恐怖だ!」的な話をしている…。あとジャーナリズムに対して少々。
なんだ、みんな味気なくて凡庸な仲間じゃないか。


岩井志麻子さんになりたい。

何が足りないのか、そう!岩井志麻子さんが足りない!
いつでも岩井志麻子さんを探しているのだ。岩井志麻子さんみたいに映画を言葉にできるようになりたいのだ。
彼女の映画のコメントはいつでも言葉にできなかった姿を優雅に形容してくれる。


岩井志麻子さんの背骨に刺さる映画コメント

Benedetta(ベネデッタ)/2021/ポール・バーホーベン監督

キリスト教徒ではない私まで、救われてしまった物語。ただし清らかな神様よりも、とことん卑俗な人間の方に。

岩井志麻子さんコメント

X(エックス)/2022年/タイ・ウェスト監督

一番悪い奴は爺さんかと思っていたのに…。
しかし、「可愛い女心」ほど、ホラーなものはないのだなあ。

岩井志麻子さんコメント

セールス・ガールの考現学/2023年/ジャンチブドルジ・センゲドルジ監督

彼女は、アダルトショップの店員としては理想的だ。
媚びず、照れず、真面目に、淡々と。
これは彼女の人生や他者への取り組み方とも同じで、
だから彼女はどうやったって幸せになれてしまうのだ。

岩井志麻子さんコメント

それでも私は生きていく/2023年/ミア・ハンセン=ラブ監督

主人公の憂鬱な表情が素敵だなと思った。
憂鬱は分類すれば”幸福ではない”という状態だが、 ”幸福を求めている”状態でもある。

岩井志麻子さんコメント

ほんの一例だけど、岩井志麻子さんのコメントはピーキーなわけでも、気取ってる訳でもないのに、優雅で、美しく、映画を通じて何を想像したのか伝わってくる。
岩井志麻子さんのコメントからは目が離せない。
リスペクト。

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