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「権威と権力」は役に立つのか

権威とか権力といわれると、われわれは国家とか裁判所とかを連想しがちだが、これらはそうした巨大な機構にのみ関わるものだろうか。人間の在るところいつもつきまとい、われわれの生活を根元から規定している権威と権力。著者は、日常身近な諸事象の分析からその正体をつきとめ、自律的人間の条件とは何かを問おうとする。

本の概要

1974年の本、およそ50年前の本。
タイトルの硬さから、古臭い本なのでは?と思いながら読んだ、、、めちゃくちゃ面白かった。
この本は対談形式で、権威と権力とはなんなのかを解きほぐしていく。難しい言葉は使わず身の回りにあることを使って。

新書って良いよなー。お手軽だから。
社会に謎が生まれたらまず新書でも読むかー、となる。そんな動機で本屋に行くと岩波新書と中公新書をまず見つめてしまう。少なからず、これらのブランドに権威を感じていることに気づく、この本も岩波だ。
ヘッダー画像も権威的にマークをドカンと入れてみた。

わたしも小さな体験を通して権威とはなにか解きほぐしていきたい。


ユースケサンタマリア

セレクトショップでグリーンでアッパーなスウェットパーカーを買った。そのさいに言われた言葉を思い出す。
「ユースケサンタマリアさんも着てるんですよ」と。
わたしは、ユースケサンタマリアさんのことを好意的に思ってはいたが、その瞬間は、唐突だったもので上手く反応できなかった。
そのパーカーに袖を通すたびにユースケサンタマリアを思い出すのだった。

ユースケサンタマリアは権威かもしれない。

有村架純

道路でドラマかCMの撮影をしていた。
そのいっとき交通は遮断される、撮影スタッフのひとりが申し訳なさそうにわたしたちの行手を阻んだ。わたしを含めた4、5人は足を止めて撮影が終わるのを見送った。
撮影がおわったあと、有村架純さんはこちらを見てぺこりと頭を下げられた。
有村架純は足を止めさせる権威がある、いや魔力がある。いやビューティーである。
決してそのひとときの不自由さを言いたい訳ではない。文字通り、有村架純さんには10名にも満たない市民なら簡単に服従させられるであろう迫力があったのだ。

上白石萌音

好きな芸能人が何人かいて、その一人はフワちゃん!
フワちゃんのオールナイトニッポンをちょくちょく聴いていた。くわしくは覚えてないが、女優の上白石萌音さんとどこか海外に旅行した?ようなエピソードを話していた。
上白石萌音さんは旅行だというのに大量の本を持ち歩いていたというのだ。本好き、シンパシーだ。
何のメディアか店先だかは曖昧だが、上白石さんの好きな本のラインナップの中に「夜と霧」があると知り、「夜と霧」を再読するきっかけになった。上白石萌音さんにオススメされた(されてない)ら、人は本を読むことに抗えない。上白石萌音は権威といってさしつかえない。

エビデンスを貼ってみる。

フワちゃんは「ルビンの壺が割れた」を読んで、めちゃ面白いとラジオで言っていた。
もちろんわたしは急いで読んで、めちゃ面白いと思った。

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