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「ピーター•パン」は役にたつ
ピーター•パン!!すごかった!!
すごかったー!!と大声で言いたいっ!
読むにあたって冒頭はディズニーアニメの印象がどこまでも付いてきて、世界がそうであるように自分も例に漏れずディズニーの奴隷なのではないか?と妄想がヒートしたが、話も中盤になると頭に住まうディズニフィケーションされたピーターやウェンディーは消えていた。
しかし、ビックリしたよ。ピーターパン。
読んだらビックリした。
ピーターパンを読んだことある人に聞きたい。どの章が一番胸にグリグリきたか?
もしかしたら年代によって違うのかもしれない。
わたしは圧倒的に最後の章だ。
あれだけ勝気で奔放な冒険を繰り広げた、ピーターパンが急に哀れに見えてくる最後。
母性でピーターに対峙するウェンディーにウルッとしてしまった。強烈な余韻のラストだった。
アニメと相対して好きになったキャラクターはフック船長だなー。クレバーで臆病で、せこくて残酷なフック船長のいろんな顔がみれて魅力的だ。
ちなみにアニメは、ピーターパン2の話のほうがよく覚えている。
戦時下のロンドンで必死に子供を育てているウェンディーに向かって「子供こごろを忘れたのか?」みたいな、良い気なもんだ!としかいえないおしつけは暴力的で、イラッとくる。
めちゃ余談だが、ピーターパンのパンはギリシャ神話の奔放な神様、パンが由来だと思う。
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さらに、ちなむとパンはキリスト教からみたペイガニズムの象徴。悪魔が山羊の姿なのは、これに由来したりする。
キリスト教では山羊は異端の象徴なのだ。
ウケるよな〜!
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