【ライブレポ】詩羽 - ソロファーストワンマンライブ「うたうように、ほがらかに」@新宿ロフト(2024.08.09) ~ セルフケアとしてのソロ活動でもう一人の詩羽全開!!
打ち込み(という言葉は古いのか汗)、つまりPC一つでトラック制作をほぼ完結するDTM(デスクトップミュージック)の音楽ユニット(実際にはもっとマスプロダクトなのですが、ま置いといて)、
「 #水曜日のカンパネラ 」(通称: #水カン )
の2代目歌唱・主演(要は歌ってパフォーマンスする人)である、
「 #詩羽 (うたは)」さん
が、この度、水カンの活動とは全く別に(SNSのスタッフアカウントも違う)、 #ソロ活動 を開始しました!
と発表されると同時にデジタルEP「 #うたうように、ほがらかに 」がリリースされ、ソロ活動の音楽性が、水カンとは打って変わって、
「 #バンドサウンド 」
であることが判明し、何を隠そうバンド音楽をこよなく愛する私にとって、詩羽さんという単体の「アーティスト」、「表現者」のファンであることもあいまり、これとない嬉しいビッグサプライズであり、実際の楽曲の方も、とても素敵だったので、非常に好意的に見ていました。
そんなソロ活動開始の発表の矢先、早くもライブハウスで、 #ファーストワンマンライブ をやるというじゃありませんか(EP8曲しかないぞ笑)!しかも同日にファーストEPをフィジカルリリース!
なんでも「初」というのは、人生で一度きり。これを逃しては後悔すると思い、抽選に応募したところ、無事に当選!後に、チケットは早々にソールドアウトとなってしまったと聞いたときには、本当にラッキーだったなあ、と思いました笑
というわけで、詩羽さんのソロファーストワンマンライブへ行ってきたので、 #ライブレポ みたいな文章を書きたいと思います!
★★★ライブレポ★★★
場所は #新宿ロフト 。JR新宿駅から少し離れた雑居ビルの地下2Fにあり、最大キャパは500人。これでも、ライブハウスとしては、かなり大きい方だと思います(ZEPPはあれはライブハウスというにはデカすぎるか?)
ボクは、音楽をゆったり、自分のペースで聴きたいので、若い頃はライブハウス通い(昼は喫茶店なんてところも)もしてワイワイウェイウェイしていたのですが笑、根暗な自分にはあまり合っていないと思い、ある程度の年齢からは、できるだけ、席のあるコンサートホール以上のライブへ行くようにしています。
しかししかし、水カンという、ユニットとはいえ #武道館 を埋めたユニットのフロント(というか他のお二人は(詳細書きませんが)舞台にはほとんど立たないので実質的に同一のアーティスト)メンバーが、500人規模のライブハウスでライブをやるなんて…。そりゃ早期にソールドアウトしますよ!
おっと、前置きが長くなってしまいました汗。
ボクのライブレポ(みたいな文章)は、皆様(なぜか)ご関心のセットリストにはほとんど触れず(すこし調べりゃ分かるし)、
全体を通して、どのようなライブだったか?ボクは何を感じ、思ったか?
ということを書くわけですが、
最初に、この日のライブで思ったことを割と短い文章で書くのであれば、
「詩羽さん個人の心身の #セルフケア としての活動であり、先代「 #コムアイ 」さんの二の舞を踏むことを避ける良い手段」
つまり
「水カンはあくまでもユニットであり、自分一人だけの意思では動けないし、プロジェクトとしても大きく、ある意味で自由度が低いうえ重圧も大きい」
から
「本当に自分が『 #DIY 』でやりたいことが水カンでは出来ない」
ので
「先代のコムアイさんはユニットを抜けてしまったのであり(少なくとも一因)、詩羽さんには、 ある程度『自由』に、やりたいことをやってもらうことで、結果的に、より #サステナブル な水カンの活動に繋がる」
音楽の内容とは関係ないですが、このようにボクは思いました。
つまり~、の後に書いたことはこのままのことなので、これ以上書きませんが、先に書いた
「セルフケア」
とはどういう意味かというと、
これは詩羽さん自身がMCで(というか曲はファーストEP曲に未発表曲三曲、カバー一曲の全12曲で1.5時間ちょいなので、実質、 #トークライブ みたいだったんですけれど笑それはおいといて)、
「水カンの方では #ハッピー だったり楽しかったりする曲とパフォーマンスが多いし、MCでも意図してポジティブな言動をしているが、(ファーストEPの曲の中の歌詞にもあるとおり)、それは私という人間の一面でしかなくて、一方では生きることに酷く苦労していて、とてもハッピーではないもう一人の自分が居る(そっちの力の方が大きい?)。だから、ソロの方では、それだけじゃないけれど、ガンガンに #アンハッピー なことをヤってやる笑!!」
的な(ほんとに「的」な…)発言をされていました。
つまり、詩羽さんの、もう一人のアンハッピーな自分を解放する事によって、心身のバランスを取ろうとしている、もしくはご自身は意図していなくても、そういった効果がある。
と思います。
なので、作詞はご自身で、ご自身の言葉で行っていますし、作曲も骨組みはしているのかな?(すいません、まだCD買ってなくて…リリイベ予約してるんで、そこで買いますとも!)
いずれにせよ、水カンでの立ち位置、というか自身のクリエイティビティの比重を比べると、かなりDIY(Do It Yourself)度が高いことが伺えます。
このソロ活動が、陰と陽の心身のバランスを整える(かのグランジの開祖にして帝王「 #ニルヴァーナ 」のフロント・ヴォーカル「 #カート・コバーン 」はパブリックイメージと自身の本当の感情との乖離に悩み苦しんでいた。そして…)、詩羽さんにとっても、そして詩羽さんというアーティストのファンにとっても嬉しい、今後も目を離せない活動となっていくでしょう!
ああ、順番を間違えた汗
皆様は「音楽」自体の方に、より関心がありますよね?
ライブの音楽、パフォーマンスはというと、
まず、ギターが結構上手いです!恐らくこの日に向けてかなり練習したと思うのですが、少なくとも、あいみょんよりは上手いです笑(あいみょんの場合、上手い必要性がないというか、上手くないのにあれだけ素晴らしい楽曲なのがスゴいんですけれど…甲子園の弾き語りライブの一曲目、オープンコードのワンコードですよ!コードチェンジ無し!誰でも30分はあれば出来る汗のに胸打つ!)。
で、歌がめちゃくちゃ上手いです。 #口から音源 とはまさにこのこと。
で、これは、終演後、タバコを吸っていた時に喫煙室に、観覧していたときの私の前でメッチャ #踊り狂っていたオジサン 笑と対面したので、思わず話しかけてしまって、少しお話しを伺ったのですが、その方は、詩羽さん体制からの水カンファンでライブにも何回も行っている、 #BiSH ( #セントチヒロ・チッチ さん推しなのかな?あ!実はこの日のライブには…で…コラボ…リリース…かもしれない、的な笑?)から入った方らしいのですが、曰く、
「水カンの方では、スタンドに立って歌い上げるということはほとんど無いから新鮮だったし、 #ノレる 曲も多いから #メチャクチャ楽しかった !また遊びに来ると思う」
と言ってました!
最後に、
ボクの超個人的な趣味趣向に基づく感想なので、「そう言っていたヤツも居たような居なかったような…」ぐらいに捉えていただきたいのですが汗、
ソロファーストで、曲数少なく、収益的な側面もあるとは思いますが、キーボードは居て欲しかったです。 #同期演奏 (楽器の生演奏と同時に音源を流す)の場面が散見されたので、キーボードでなければ、メンバーとして #マニュピュレーター (楽器奏者の音以外の音をポチッとなと流す人)の方も紹介した方がいいと思いました。それくらい比重の重い仕事(音)をしていたので。
そして、楽曲のリッチさとクオリティが箱(ライブハウス)の規模とアンマッチだと思いました。つまり、ライブハウスでやるには、あまりにも楽曲が「キレイに整いすぎている」という意味です。ライブハウスはもっと、楽曲も音もパフォーマンスも、荒くてなんぼな気がします(偏見)。あの楽曲のクオリティは1000人以上が入れて、もっとちゃんとした音響(というのは語弊があるかもしれませんが、ライブハウスがちゃんとしていないわけではなくライブハウスはライブハウスで音響的な魅力ある特徴が…ウンヌンカンヌン)で、観客がステージ全体を見渡せる場所が似合うと思いました。それは詩羽さんのパフォーマンス含めて(まあ水カンの方ではそうしてますからね)。
で、これが一番重要なのですが、先ほど「口から音源」と書きましたが、見方によっては、「元音源と(ほぼ)同じ」音でした。
これは、元音源至上主義の方もいらっしゃるみたいなので、あくまでも私の趣向ですが、ライブ、特にバンドセットでのライブは、
「ライブでしか聴けない特別仕様」
であることがボクは好きです。
楽器奏者のメンバーの方々も、本当はもっとメチャクチャスゴいはずなのに(なにせプロですからね)、「練習通り、楽譜通り」という演奏に感じられて、彼等のキャラクターが見えてきませんでした。
これは、バンド音楽とはいえソロの活動でありバンドを組んだわけではないので、珍しいことではないわけですが、元音源の楽曲に楽器パートの見せ場がないことに改めて気が付きました。これは、今後、ライブでは、アレンジがきくので、ぜひ追加して欲しいなあ…だってせっかくチョー楽器うまいプロを従えているのだから!
しかしまあ、今回はソロ活動ファーストライブでしたから、音源そのままで良かったのかもしれませんね。ショーケース的なね。ボク個人としては今後の期待度は高まりましたし!
あ、ごめんなさい汗。
オーディエンスの層と、彼女彼らのライブ中の反応について書かせてください。
まず、水カンのファンのことを通称「カンパネラー」と言うらしいのですが、以前、私が観覧した水カンの3rdEP発売記念フリーライブのプレミア席(CD買ったりした人が入れる)に大勢いた、水カン時の詩羽さんのビジュアルに模した風貌の、見るからに熱狂的なカンパネラーたちの姿は、ほとんど見られませんでした。彼等はやはり、ポップなビジュアルと楽曲の水カン、そして詩羽さんに魅力を感じていて、比較的サブカルっぽいビジュアルでバンドサウンドの方には、あまり興味が無いのかしら?それともTPOをわきまえて水カン時と異なる格好をしてたので、存在に気がつけなかったのかしら??
で、恐らく、客層的には、
「水カン(DTM)聴くけど、バンド音楽も聴く」
もしくは
「水カンとか関係なく、詩羽さんのファン」
みたいな人が多かったように思います。
いずれにせよ、詩羽さん自身が指摘していたように、オーディエンスのノリがイマイチ汗。前方列は、そういうこと関係なく「盛り上がりたい人」「とにかく近くで見たい人」なので、かなりノリはよかったですが、後方は、まあ新宿ロフトがステージ見えにくい(というかだいたいのライブハウスというものがそう。新宿ロフトはステージ見える方)うえ、フルキャパでギューギューということもあってか、ほぼ地蔵状態(棒立ちという意味)汗。
これは、決して詩羽さんの楽器やパフォーマンスに問題があるわけではなくて、単純に、彼女彼らは、
「バンド音楽ライブ、ライブハウスライブに慣れしていない」
「どうノっていいのかわからない」
ということなのだと思います。
これは詩羽さんのバンドサウンドでのソロファーストライブというのともあると思うのですが、水カンから流れてきたと考えるのが、妥当と思うと、水カンのエレクトリカルな、
「ズンズンズンズン」
というノりやすいビートとは異なりますから、当然の結果です。
詩羽さんは、そこんところのバンド音楽、ライブハウスでのノリをわかっていらっしゃるみたいだったので、今後、彼女彼らを調教、だと語弊があるので「教育」していく必要はありそうですね笑
ところで、
こんなくだらない私の文章なんて、詩羽さんは読まないはずなんですけれど、もし読んでいただけたと仮定して、詩羽さんは、SNSで、しきりに、
「自称アドバイザー、ウゼェ!」
と仰っているので、この私の駄文も、そんな感じに思われちゃうのかしら汗??
だったら、イヤだなあ汗。でも思われちゃうんだろうなあ汗汗。
なんにせよ!ライブ当日は詩羽さんの23歳の #お誕生日 でした!
「23歳なっちゃったよ…」
という、どちらかというと喜びというよりも、もっとコンプレックスな感情が強い、みたいなことを仰っていましたが、
あなた(と親しみを込めて呼称します)は多くの人に愛されているし、あなたに日々救われているし、生まれてきてくれて、23歳まで生きていてくれて、そしてこれからも生きていて欲しくて、「居てくれて」ありがとう、と思ってますよ!
もちろんボクも!
と言うと重い、というか「重圧」みたいに思われてしまうかも(思わないか…)しれないけれど、少なくとも、ボクが思うに、あなたは、
「 #非常に特別な存在である 」
と同時に、
「 #全く特別な存在ではない 」
つまり
「あなたはワン・オブ・ゼムであり、私たちの中の一人」
でもあります。
ぜひ覚えていて欲しいです。
だからこそ、あなたの言葉、詩、歌、曲、ファッション・振る舞いは、我々の胸の奥底を強く打ち、そして癒すのだということを。