書活286日目*読書感想文なんて大嫌い!!!!!
「じゃあ、わたしこれにする」
娘の夏休みが始まりました。彼女の学校は夏休みが明けてすぐにテストがあるので思っている以上に忙しいです。
夏休みの宿題、テスト期間中に出す課題、各教科にあるので、まずは把握が必要でしょう。
難点は、作文が2つあること。娘は文章を書くことが苦手です。
発達障害グレーゾーンの娘は、夏休み明けてから支援級クラスへの転籍をお願いすることにしたので、相談することもできたとは思います。
ただ、完璧でなくてもいいけれどやるだけやって欲しいと思う母心。エゴかもしれませんが、一般級の子たちと変わらぬ対応をまずしてみようと思っているのです。
やってみて、無理だったらその時、どうするか考える。彼女が今後、何度となくやらなければならない思考の一つではないでしょうか。
さて、国語科の作文は「読書感想文」を選んだ娘。まずはどんな本を読むのかを選ぶことにしました。
読書感想文は本を読んで、感想を書くというもの。苦手だという生徒さんが数多くいる印象です。
先ほど、本屋さんに立ち寄った時も
「なんで読書感想文なんて宿題があるんだよ!ぼく、読書感想文大嫌い!!」と大声で言っている男の子がいました。
「もう、そんな厚い本読まないからね!もっと短いやつがいいから!!」
課題図書コーナーの前で、お父さんが本を選出している隣でプリプリ怒っている男の子。
その気持ち、すごくわかります。私も読書感想文が苦手でした。「本が面白かった」以外の感想が出てこないなか、原稿用紙3枚の文章を綴らなければならない苦痛。
とにかくあらすじを書いて、無駄に句読点を増やし字数を稼ごうと奮闘した思い出が蘇りました。
なんであんなに嫌いだったのか?
私の場合は、学校の先生からの「評価」が指摘になっていたからなのではないでしょうか。なにを書いても「なぜ?」「どうして?」「面白いだけではわかりません」「なにがどうして面白いのですか?」ずっとこんな調子で終わらぬ感想文に嫌気がさしていました。
面白いんだから面白い、面白いものを面白いと言って何がいけないのか?何を指摘されてるのか?理解ができないままに「読書感想文」が夏休みの宿題として鎮座してくるのです。
そんなにいうならなぜ「答え」を言ってくれないのでしょうか。このフラストレーションがふくらんでドツボにハマり結局、本は好きだけど感想は言いたくないと思った記憶があります。
とにかく提出さえすればいいのだったら、字数さえ稼いで終わらせればいいのだろう。たとえ指摘されても「でしょうね」で済ませることができます。
それに、提出したかどうかが問題視されてるだけなので、真剣に取り組んでも…高学年になるにつれてそう思うようになっていました。
しかし、大人になって書いてみた読書感想文が楽しくて仕方がありません。読んだ本がどんな風に自分に影響したかを考えると、自分自身の気持ち次第で本が変わります。
どんなことを思ったか、どんなふうに影響したか、誰に薦めたいか、どうしてそう思うのか、自分に問いかける質問にただ答えているだけ。
こんなにも自由度の高い宿題だったのだと思うと何だか残念な気持ちになりました。指摘なんていりません。
つまらないって正直に言ってもかまいません。大人はそれを容認すればいいだけ。つまらないならどんな本だったらよかった?とかアイデアを出すだけでも感想文になるんじゃないのかしら。
本屋で出会った男の子は、なんで読書感想文が大嫌いになったのでしょう。それを書いてしまってもいいかもしれない…なんてことを言ったらダメなのかなあ。
さて、我が子はどんなふうに書くのか。彼女に程よい手助けをしつつ見守りたいと思います。
彼女が選んだ小説「星の王子さま」
む、むずかしいのを選んだな〜。けれど10代の時に読みたかった作品なので、ちょうど良いかもしれません。
今夜から娘と紐解きつつ、言葉のお手伝い。できるかな〜…。