65冊目*新 コーチングが人を活かす(鈴木義幸)
私の知識はまだ浅い。
けれど、この本を片手に問いかけの問いかけをしてもいいかもしれない…。これママあってるかなって。
コーチング技法。
ますます、その魅力に惹かれている。
とはいえ、生半可な知識では扱えない。
その歯痒さを解消してくれそうな本書。
上司と部下、先生と生徒、親と子。
長年、この国では上の者をどんなことがあろうと敬わなければならないという教えがあった。
その考え自体には賛同する。
ただ、お互いに敬う気持ちがあってこそではないかと考えに至る。
例えば、夫婦は同等であるべきだ。
これは私の持論だ。
一つの家族を築き、守る同志なのだから上も下もない。チームとして動くとなればそれぞれの立場で業務を行うこととなる。
そのチームには確かに指揮者、リーダーが必要だ。だからと言って「偉い」わけではない。
「こうしていこうと思う、皆の衆よいか?」
は、威圧的ではなく、それぞれの意見を聴取し齟齬した結果、今このチームが向かうべきところはこれだろう。そう考えられれば最高だ!
こうやって考えに至ったのは、根深い歴史の一端に片足を突っ込んでいたからだろう。
実母は、「夫をたてろ」という。どうも社会に出ていくのは男性だという構図が拭えないらしい。
私の母は、その当時から言えば高齢での結婚だ。
30才まで会社勤めをしている。社会に出ていたし、社会情勢を読むのがうまいと娘ながらに思ったものだ。私は母を尊敬している。
そんな彼女から、耳元で囁かれた助言。
最初はそういうものだと納得はしていたし、娘にも伝えていこうとしていたのだ。
しかし、数年前から違和感を覚えた。
この本や読んできたコーチングで描かれる理想的な人間関係に私は腑に落ちたのだ。
上も下もない。
あるのはお互いを敬う関係。
では、どうすれば良いのか?
それが、思いや考えを互いに出し合うことなのではないだろうか?
勤め先でミーティングなどに参加する。
とはいえ、私は派遣社員なのであまり発言をしない。一応「同一労働同一賃金」というのもあって小さな集まりであれば、発言をすることもあるが…。
だからこそ、見えてくるものがある。
それは、揶揄して言われているが「昭和的考えの脱却」だ。
役付きの方々が、リーダーミーティングを行う姿を見たり、1on1で出される質問がコーチングのそれなのだ!
生のコーチングがすぐそこにある!
まだ慣れていない感満載のメンターたち。
感激した。
何を怖がっているのだろう…。
試しながらでもいいじゃないか。
間違えていたり、相手(私の場合は、子ども)が不快だと感じたら謝ろう。
もちろん、私の知識はまだ浅い。
うまくいかないことは前提だ。だからこそ、私はこの本を片手に問いかけてみよう。
私に、そして子どもに。
あ、夫もだった。
余談だが、彼にはライバル意識が拭えない。
どうしても、どうしても…。