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68冊目*怪人二十面相 江戸川乱歩 名作ベストセレクション 1(江戸川乱歩)
推理小説のパイオニア、江戸川乱歩の名作ベストセレクションがついにリリース!
第1弾は、昭和11年に乱歩が少年向けに書いた『怪人二十面相』です。
大泥棒・怪人二十面相と名探偵・明智小五郎が初めて対峙する記念碑的作品。二十面相が繰り出す奇想天外な変身と、それを見破る明智との攻防が痺れるほどスリリング!!
明智をサポートする小林少年と少年探偵団が当時の子どもたちを熱狂させ、一大ブームを巻き起こした。
推し活中です。
江戸川乱歩、その名前は聞いたことがある、そんな程度だった。宇宙百貨という雑貨屋が学校帰りの道中にあった。そこはレトロなチャイナっぽいなんともシュールなものが格安で手に入る、貧乏学生にはありがたい店だった。
異端なものへの憧れもあり、その空間は私にとっては夢のようだった。いずれ一人暮らしをしたらこんな風な部屋で暮らそうと描いていた。
今思えば、チカチカして落ち着かない部屋だっただろう。そこで江戸川乱歩という名前に出会った。
ポストカードに昭和レトロのような、大正モダンのようなその界隈をモチーフにしたパッと見何がテーマかわからない世界観のタイトルが「江戸川乱歩の世界」
疑問符が浮かぶ。
そもそもなんと読むのだろう。文学少女の友に聞くと「えどがわらんぽ」小説家だと教えてくれた。独特の絵柄を眺めつつどんな作品を描くのだろうかと思ったきり私は年を重ねた。
会社勤めをした先の先輩が、江戸川乱歩好きだと知った。乱歩と再会である。当時、池袋のデパートで江戸川乱歩展をやってるというので好奇心で観に行くことにした。
江戸川乱歩、小説家。
そのキーワードだけでいった展示会には、奇怪なものが出揃っていた。一体この人は何者なんだ!?その思いだけで食いついた品々、手品グッズだ。小説で手品、編集者を呼びつけては、お披露目するのが好きなお茶目な人だったのだろうか?
解説を読む。
推理小説なのか…あまり推理物を好んで選ばなかった私だが、この手品がどんな風に化けて小説に描かれてるのか気になって仕方がなくなり本を一冊買うことにした。
代表作の登場人物の初登場作品。
「D坂の殺人事件」
私の中の明智小五郎が描かれる。
めっちゃ、色白イケメンだということだけ書いておく。天パの泉鏡花。
遅読の私でも、あっという間に読了。次を求めた。明智小五郎は出てこない。出てきて欲しい。推しを探して、ん十年。
避けて通ってきたこちら、少年探偵団シリーズ。
そうだった!!ここにいたじゃん、私の推し!
盛大なハートを贈りつつ、私は明智小五郎を追おうと思っている。
さあ、怪人二十面相よ、我が愛しの君にやられるがいいわ!!!!!
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