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雨の日のこころのケア【おこのみ会】

おこのみ会のサポーターをしています。田中です。

2月ももうすぐ終わりですね。
子どもの進学を迎える親御さんは、期待と不安を抱えながら準備をしているかと思います。
おこのみ会でも、そんな話題が上がる時期ですね。

そんな中、子どもたちは相変わらずゲームなど楽しんでいますが、きっと内心はいろいろな感情を抱えていると思います。

今日は最近読んだ本の紹介をします。


こころのケア

こころのケアは専門家(心理士さんなど)にお願いするものと考えがちです。間違ってはいないのですが、わたしたちも日々、こころのケアをしたりされたりしています。
「雨の日の心理学」には、素人による心のケアについて分かりやすく書かれています。

「雨の日」とは

人生には晴れの日も雨の日もありますよね。
晴れの日は調子のよいとき、元気なとき。
雨の日は調子の悪いとき、元気がないとき。
実は元気なときにも人ってケアをして、また、ケアをされてるんです。

ふつうのことをふつうにすることがこころのケアになっている。
例えば、日々ご飯を用意したり、洗濯したりということもケアになっているということです。

こころのケアっていうと、雨の日にするものと思われがちだけど、
晴れの日の日々の心のケアがあってこそともいえると思います。

わたしは「ペアレントトレーニング」の講師をやっています。
そのペアトレの講座でも「子どもをほめましょう」とよく言います。
子どもをほめること、声をかけることって大事なのですが、これが効果があるのは子どもが晴れの日のときなんですよね。

雨の日は、人の心が素直に受け入れられないのです。

こころのケアとセラピー

こころのケアとは、
「日々の生活でありふれた、ふつうのことをふつうにすることがこころのケアになっている」
と東畑さんはいいます。

こころのケアに大切なこと

  • 熟知性。(相手を)よく知っていること

  • 傷つけないこと

  • 必要なことをしてあげること

  • 依存を引き受けること

依存を引き受けるとは、ご飯を作ったり、学校まで車で送ったりという物理的な援助です。これも立派なこころのケアなのです。

また、「ケア」と似た言葉に「セラピー」があります。
「セラピー」も実は私たちが良くやっていることです。

セラピーとは「傷と向き合うこと」

時には現実を突きつけて、「今後どうしたいの?何をしていきたいの?」と伝えることも前に進むために、成長するためには大切なことですよね。

このセラピーは、ケアとセットで行うことが大切なのです。
ケアだけじゃだめだし、セラピーだけでもダメなんです。
そして、順番も大事で、ケアをしてからセラピーをする。

ついケアをおろそかにして、何かあったときにいきなりセラピーしちゃうことってあるんですよね。


今回はこころのケアとセラピーについて、日々子どもとの関わりに悩んでいる方に、ぜひ読んでもらいたいと思い「雨の日の心理学」を紹介させていただきました。

東畑先生の本は読みやすいし、フフッと笑えるところもあるので
気軽に読めるのではと思います。

みなさんが、気づきを得るきっかけになることを願っています。

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