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不登校の子どもの気持ち

こんにちは。
おこのみ会でサポーターをしています、田中です。
保育士・ペアレントトレーナーとして、運営などお手伝いさせていただいています。
定期的に、サポーターから見たおこのみ会のことや不登校に関することを綴ります。

不登校の要因について、子どもと教員の間に認識のずれ

2024年3月に、不登校の要因について、子どもと教員の間に認識のずれがあるという記事が出ました。

「22年度に不登校として報告された児童生徒239人について不登校の要因を複数回答で聞いたところ、教員は「いじめ被害」「教職員への反抗・反発」「教職員からの叱責」との回答がそれぞれ2〜4%だったのに対し、児童生徒と保護者は16〜44%と大きな開きがあった。
児童生徒と保護者の6〜7割が「体調不良」「不安・抑うつ」といった心身の不調を要因として挙げた一方、教員は2割弱にとどまった。」

ニッポン経済新聞2024年3月25日「不登校の要因、認識にずれ 子ども・教員など調査」
子どもと教員で回答差が大きい不登校の要因
子どもと教員で回答差が大きい不登校の要因(ニッポン経済新聞2024年3月25日より)

これは、公益社団法人子どもの発達科学研究所が行った、「文部科学省委託事業 不登校の要因分析に関する調査研究」の結果です。

安城市不登校・ひきこもり支援ネットワークのアンケート

2023年、「安城市不登校・ひきこもり支援ネットワーク」では「不登校および投稿に不安を感じているお子さんと保護者に関するアンケート」を行いました。

学校生活への不安や要望の中で、「学校や先生に臨むことを教えてください」という項目がありました(複数回答)。
小学生では、
「宿題を失くしてほしい」
「自分のやりたいこと・やりたくないことを聞いてほしい」
「学校を休ませてほしい」
「困っていることを知ってほしい」
「相談に乗ってくれたり、苦手なことや嫌なことを助けてくれる人がいてほしい」
「自由に休憩できる場所が欲しい」
という回答が半数を占めました。

この中で、「自分のやりたいこと・やりたくないことを聞いてほしい」73%と回答率が一番高く、「困っていることを知ってほしい」46%の回答率でした。

これらの項目は、言い換えれば「子どもの話を聞けていない(理解していない)」「子どものことを把握できていない」ことの表れなのではと感じました。

子どもと向き合えているのか?

対話する子どもと大人(イメージ)

二つの結果は、単純に比較できるものではありません。
しかしこの2つの結果から、私は子どもと教員との間に認識の差が生まれているのは、お互いがコミュニケーションを取れていないからなのではと感じました。

だからといって、教員を責めるつもりもありません。
教員の仕事もまた、大変なものだと認識しています。

授業や学級運営に追われる中、一人一人の子どものニーズに耳を傾け、丁寧に向き合うことは非常に難しいことです。

教員、親、地域、福祉、医療などが連携し、子ども一人一人のニーズを捉え、継続して支援していける仕組み作りが求められているのではないでしょうか。


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