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10年以上の思いを寄せてやっと行くことができた直島|香川旅

今年の秋、香川県へ旅行へ行き、瀬戸内海に浮かぶ島「直島」にも足を運びました。

きっかけは、10年以上前に訪れた岡山

今から10年以上前のこと、岡山へ旅行で訪れました。それまでは関東や関西、九州などに行ったことがあっても、中国地方と四国は未踏の地でした。

岡山を初めて訪れたときのイメージといえば「桃太郎」。旅行といっても主体的なものではなく、人についていく形だったので事前に行きたいスポットなどをチェックすることもなく旅に出ていました。

倉敷の美観地区や吉備津神社、岡山後楽園など、主要なスポットは回ったので概ね満足のいく旅行でした。しかし、岡山でふと手にした情報誌で「瀬戸内国際芸術祭」や会場の一つである「直島」の存在を初めて知り、現代アートが島全体で楽しめる場所である「直島」に強く惹かれました。

そのときに直島に行くことができればよかったのだけど、もともと予定になかったことなのでスケジュールに余裕が無く、心残りながら岡山をあとにしました。

これが10年以上も前の話。

念願の直島へ上陸

直島へは岡山県と香川県のどちらからでもフェリーでアクセス可能ですが、私は香川県の高松港から向かいました。

高松港のフェリー切符売り場

フェリーの切符売り場にはたくさんの人がいましたが、ほとんどの人が小豆島への観光客。小豆島も有名な観光スポットですが、私の中ではアート巡りが最優先なので、行き先の選択肢にも入りませんでした。

宮浦港近くにある「赤いカボチャ」

フェリーに揺られ約50分で直島に到着。島内の移動はレンタル自転車を利用する人が多かったですが、私が選んだのはレンタルバイク。自転車よりも少し割高でしたが、久しぶりにバイクに乗ってみたいなと思い選んでみました。

短時間で効率よく島内をまわることができたので、時間があまりないけど島内散策を楽しみたい人にはレンタルバイクはおすすめです。ただし、自転車に比べると台数が少ないので、事前の予約は必須だと思います。

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地中美術館・モネの「睡蓮」で思わず涙

地中美術館入口(館内は撮影禁止)

訪れたスポットの中で特に印象に残ったのは、安藤忠雄さんが設計した「地中美術館」。そこに展示されるのは、クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの3人の作品だけですが、それぞれの作品の魅力を最大限に引き出す設計になっています。

中でもモネの「睡蓮」シリーズが展示されている部屋は特別でした。靴を脱ぎスリッパに履き替えて入るこの空間には、大理石の床と白壁が広がり、その中に5点の「睡蓮」が展示されています。目の前に広がる作品の美しさに圧倒され、自然と目に涙が溜まっていました。こうした感動を覚えたのは初めてのことで、自分でもとても驚きました。

直島に行くことができて本当によかった

直島観光は日帰りスケジュールで時間が限られていたので、全てのエリアでのアートを楽しむことができなかったのですが、レンタルバイクだったのでとりあえず島内を散策することはできました。

それでも、主要スポットである「地中美術館」と「ベネッセハウスミュージアム」を行くことができてよかったです。この島で感じたことを十分に表現しきれない自分の言葉の力に少しもどかしさを覚えます。

10年以上も前からずっと行きたいと思っていた直島。ようやく行くことができました。瀬戸内海のアートの島は直島だけでなく、ほかにも豊島や犬島もあります。なかなか気軽に行くことができる場所ではありませんが、またお訪れる機会があればと思います。

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ヒージャ
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